Round 1 :Malaysia

BLANCPAIN GT SERIES Asia Rd.1 SEPANG 2018

2018年4月14日 BMW Team Studie にとっての新天地、BLANCPAIN GT SERIES AsiaのRd.1がマレーシアのSEPANG INTERNATIONAL Circuitで開幕した。

スケジュールは、金曜日が練習走行。土曜日が練習走行と予選1・2、そしてRd.1の決勝。日曜日がRd.2の決勝のみ。81号車がQ1木下選手/Q2砂子選手、82号車が浦田選手/Max選手のラインナップで予選に臨んだ。

公式予選1

このレースの予選は、主催者指定のGT3クラス12台が最初にコースインするルール。チームは全車コースインのタイミングに合わせ、木下/浦田の両選手を送り出した。アウトアップに続く計測1周目。コーナーで飛び出したマシンを回収する為の赤旗が掲示されセッション中断。再開後の木下選手は計測3周目に2番手タイムの2:17.524を記録。浦田選手は、6番手タイムの2:19.177を記録して、この予選を終えた。

公式予選2

Q2は81号車が砂子選手、82号車はMax選手がドライブ。Q1同様、2台ともウェイティングなしでコースインしたが、その直後にまたもや赤旗中断。予選は残り時間8分で再開された。計測1周目は砂子選手が3番手でMax選手は6番手。限られた時間の中、両マシンともにBestタイムを更新。砂子選手は2:17.520を記録、Max選手は2:19.697を記録したが、ポジションは変わらず3番手と6番手で良い戦を終えた。

Rd.1決勝

予選前のスコールで濡れた路面もグリッドウォーク前にはほぼ乾き、決勝はドライコンディションでスタートした。このレースはSUPER GT同様にフォーメーションラップからのローリングスタート。マシンの隊列がホームストレートに入ったところでグリーンシグナルが点灯し、60分間のRd.1が始まった。

81号車のスタートドライバーを務めた木下選手は、無線の不調で『グリーンシグナル』のコールが聞こえず、一瞬の遅れでポジションを1つダウン。82号車の浦田選手はミスないスタートで6番手ポジションをキープした。直後、隊列が整う間もなくコースオフ車両が発生。セーフティカー(SC)が 導入され、序盤は隊列をSCが率いて周回を重ねた。  

SCは3周目にPIT IN。レースが再開された。木下選手はその後3番手ポジションをキープ。浦田選手は素晴らしいペースでポジションを上げて、4番手を維持してルーティンのPITストップ時間を迎えた。

チームはまず81号車にPIT INをコール。砂子選手にドライバーが替わったマシンがコースに向かうと、続けて82号車がPIT IN。Max選手にドライバー交代を終えて、マシンはコースに復帰した。

両マシンがコースに復帰した直後、コースオフ車両が発生。マシン回収のために、トラック上は『フルコースイエロー』のコンディションとなった。

車両回収がすんで、コース上はグリーンフラッグ。無線の調子が安定しない81号車では、砂子選手へ『グリーンフラッグ』のコールが届かず、ここでもポジションを1つ下げてしまった。

砂子選手はその後良好なペースでポジションを回復。表彰台は確実と思われたが、終盤発生したバイブレーションの確認のためペースを落とすとポジションを1つ下げ、4位でRd.1を終えた。

一方、Max選手が駆る82号車は終始安定した良いレースペースを維持。一旦7番手に順位を落としたものの、スタートの順位6位までポジションを戻し、Rd.1を6位で終えた。

 

鈴木康昭 チーム代表兼監督

我々の記念すべき初レースが終わりました。結果は81号車が4位。82号車が6位。もっと良いリザルトを狙っていましたが、81号車はこのレース独特のスタート方式とフルコースイエローの際に無線の調子が悪く、それが原因で順位を落としてしまいました。これに関しては、今からミーティングを行い、明日のレースに間に合う様、対策を取っていこうと思います。82号車は特にファーストドライバー浦田選手の走りが光っていました。スティントの前半はTOP3台よりもラップタイム平均が速く、今シーズンの好材料になるかと思います。走行セッション毎にタイムを上げてるMax選手も非常に素晴らしい走りで見事6位完走をする事が出来ました。はじめてゆえのミスが出てしまったレースでしたので、明日までにしっかり対策をとってRd.2に挑みたいと思います。

81号車 木下隆之選手

夢に見た開幕戦を今終えました。とてもエキサイティングで楽しいレースだったと思います。ボクはスタートを担当させて貰ったのですが、このレース独特のローカルルール部分でまだチームと上手くコミュニケーションが出来ていないところやミスがありました。今までとは違う(フルコースイエローあけの)リスタートで戸惑い、ポジションを落としましたが、速さがあったので抜き返しての繰り返しのレースでした。今回経験した事が次のレースに活かされると思いますので、明日の第2レースは本当に完璧に行けると自信があります。今日は学んだレースでした。皆さん、是非応援して下さい。

81号車 砂子塾長選手

Blancpain GT Asiaの初戦を終えました。結果は4位。原因は色々ありますが、ボクのスティント中に原因不明のバイブレーションが発生した事で、チームはムリをせずに明日にかけることを選択。その作戦どおりのレースだったので、大変不満足な結果ではありますが、仕方がないと感じています。明日のレース2に向けて、いろいろな不安要素をなくし、勝てるレースにして行きたいと思います。

82号車 浦田健選手

レース1を終了しました。アジアのレースは非常にアグレッシブで、フルコースイエローが出たり、セーフティーカーが導入されたりと、混乱したレース展開でした。82号車としては、非常にペースが良く、81号車にもついて行けた等、ポジティブな材料がたくさんありますので、明日のレースも楽しみにしています。

82号車 Max Chen選手

クルマがとてもスムーズで良かったです。他のマシンをオーバーテイクする事も出来ました。フルコースイエローの際にスピードリミッターボタンに問題があり、そこでポジションを下げてしまいました。今日は最終的に抜き返して終える事が出来たので、非常に良いレースでした。明日は今日の問題を全てクリアして更に良いレースにしたいと思います。