Round 4 :Thailand

BLANCPAIN GT SERIES Asia Rd.4 SEPANG 2018

前日Rd.3では度重なる不運に見舞われ、2台揃っての表彰台を逃した81/82号車。問題点を洗い出したチームは、ダメージを負った81号車の修復を済ませ、最大限に準備を整えてRd.4の決勝へ挑んだ。

Rd.4決勝

前日の決勝に続いて、予選2番手のAMG 1台がペナルティーで最後尾スタートになった為、81号車がGT4のフロントロー、82号車はGT4の3番グリッドからのスタートになった。81号車・82号車はそれぞれ木下選手・Max選手のドライブでグリッドに着いた。Rd4.決勝はオンタイムで13時にフォーメーションラップ開始。GT3の隊列が最終コーナーを立ち上がると、シグナルがグリーンに変わってレースがスタートした。

81号車は木下選手がオープニングラップを制してポジションアップ。Max選手はポジションをキープして、2台は1周目のコントロールラインをTOPと3番手ポジションで通過した。続く2周目は2台揃ってポジションダウン。81号車はポールポジションのAMGに、82号車は後続のケイマンにオーバーテイクを許し、2番手・4番手に。Max選手はその後、5番手までポジションを下げたが、自力でリカバリー。再び2番手・4番手となったが、今度は81号車が最後尾から追い上げてきたAMGにオーバーテイクを許しポジションダウンした。AMGに先行を許した2台は、その後3周にわたって3番手・4番手をキープ。このオーダーで前半のスティントを消化するかに思われたが、迎えた9周目にトラブルが81号車を襲う。

チームラジオの木下選手は、明らかなパワーダウンをPITに報告。そのままでのレース続行は不可能と判断したエンジニアは、81号車にPIT INをコールした。PITに戻ったマシンは、即座にメカニックのCheckを受けるが、その場での応急処置は叶わず、81号車のRd.4はここで終わった。

この時Max選手はチームメイトのポジションを守って3番手をキープ。ルーティンのPIT INを迎えるまで自身のポジションを守りきり、後半スティント担当の浦田選手にマシンを託した。

浦田選手はアウトラップからペースを維持。全車がルーティンのPITを終えた時には、そのポジションを前半スティントと同じ3番手とした。浦田選手はその後一貫したペースで周回数を消化。全く危なげの無い走りで3番手を維持し、迎えた33周目にチェッカー。前日惜しくも逃した82号車の初表彰台を3位Finishで獲得した。

鈴木康昭 チーム代表兼監督

結果は81号車がセンサー系のエンジントラブルでリタイア。82号車は見事3位で初の表彰台に登ることが出来ましたが、2台で明暗の分かれたレースでした。82号車に関しては、浦田選手・Max選手が最後まで素晴らしい走りで表彰台を獲得。チームみんなで喜ぶ事が出来たとても良いレースでした。81号車に関しては世界で70台近く走っているM4GT4のどのマシンも体験したことが無い、最も暑いコンディション下でのレースで、どのマシンにも出た事がないはじめてのトラブルでした。このレポートはすぐにドイツに送られ、次の鈴鹿やその他の更に暑いレースで同じ事が起きないように対策が行われます。
昨日からネガティブなことが続いた中、最後の最後に82号車が表彰台に昇ってくれたのはとても良かったです。いよいよ次は鈴鹿と富士。ここはどうしても負けられませんので頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします。

81号車 木下隆之選手

Rd.4はスタートを担当しました。上手く決まってTOPで1コーナーを抜け、しばらくは1番をキープ出来たのですが、今ひとつペースが上がりませんでした。途中でパワーが無くなってきて、NA状態になってしまったのが悔やまれます。表彰台、優勝を必ずというところで手が届くところまで来ましたが・・・。悔しい結果でした。次も是非頑張ります。

81号車 砂子塾長

タイラウンド毎日良い天気でした。我々81号車のRd.4はスタート直後にTOPにたって、行けるかと期待をしましたが、残念ながらセンサー系のトラブルでスローダウン。そしてレースの11周目でリタイアととても残念な結果に終わりました。このトラブルは次戦には解決しますので問題ありませんが、勝てるレースを落とした事で、リタイアの悔しさを久しぶりに味わったレースでした。次戦は地の利があるかどうかは分かりませんが、何とか頑張って皆さんに勝利をプレゼントしたいと思います。

82号車 浦田健選手

何とか3位を獲得することが出来ました。第一スティントはスタート直後にポジションをいくつか落としたものの、Max選手がしっかり挽回してくれて、3位でバトンタッチをする事が出来ました。前半にMax選手がタイヤを労ってくれたお陰で、自分が担当するスティントでもクルマのバランスが良く、問題無く走る事が出来ました。81号車は週末を通して良い感触があっただけに残念なリタイアでしたが、我々82号車も次は2位、そして1位と結果を出して、2台揃っての表彰台を皆さんにご覧に入れたいと思っています。引き続き応援よろしくお願い致します。

82号車 Max Chen選手

今日、我々はストリー性の有るレースで3位を獲得しました。残念ながらチームメイトの81号車はFinish出来ませんでしたが、82号車は浦田選手もとても素晴らしいドライブをしてくれたお陰でレースを終えることが出来ました。我々は、これから先のレースで更に表彰台の上に上がる事を希望しています。まわりの皆さん、チームの皆さん本当に有難う。次はもっと良いポジションを狙います。