REPORT:ROUND3 SUZUKA GT 300KM RACE 8/23/2020

AUTOBACS SUPER GT 2020 SERIES Rd.3FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE

鈴鹿サーキットは朝から快晴。心配された天候も崩れること無く、ウォームアップ走行の時間を迎えた。このセッションも荒選手スタート。決勝に向けたセットアップの確認を終えると、後半担当の山口選手にマシンを託した。山口選手はセッション終了までStudie BMW M6 をドライブ。チェッカーフラッグを受け、マシンをPIT に戻した。

Rd.3 決勝

13:00。フォーメーションラップスタート。まずGT500 クラスが、続いてGT300 クラスがコントロールラインを通過し、レースが始まった。開始直後、後方のGT300 クラスのマシンがクラッシュ。オープニングラップからセーフティーカー(SC)が導入された。SC はその後4 周目まで隊列を先導。5 周目にレースが再開されると、荒選手は前後のマシンと1 秒以内の接近戦を続けながら、15 番手ポジションで周回を重ねていった。

16 周目、コース上の落下物回収のために再びセーフティーカー導入。20 周目まで隊列を率い、レースは21 周目にリスタートした。20 周目にルーティンのPIT IN を予定していたStudie BMW M6 は、他チームとPIT タイミングがバッティングするのを避け、荒選手に周回を続けるよう指示。荒選手はその後、素晴らしいペースで周回を重ねていった。

迎えた27 周目。荒選手をPIT に呼び込む準備が整った同タイミングにGT300 クラスのマシンがコースオフ。セーフティーカー導入を予想したチームは即座に荒選手へPIT IN の指示を送ったが、マシンに無線が届かない。Studie BMW M6 がPIT 前をスルーした直後、セーフティーカーが導入され、荒選手はPIT IN のタイミングを逸してしまった。

セーフティーカーが戻ったのは31 周目。荒選手はPIT に向かったが、良いペースのラップで築いたポジションはSC 導入で全て帳消しになり、山口選手は25 番手でコースに戻った。

山口選手はその後、順調に周回を重ねレースの後半スティントを消化。Studie BMW M6 は21 位でこのレースを終えた。

■鈴木康昭 監督

開幕のフジ戦と同じミスを二度犯すという最悪な展開になってしまった今回の鈴鹿戦。十分にリスクは考慮しておったのですが、無線のトラブルにより荒をタイミング良くピットに呼び込む事が出来ず、その間にまたもやセーフティカーが入ってしまい、この様な結果になってしまいました。レース中のペースは非常に良く十分にシングルが見えていただけに本当に残念ですし、二人のドライバー、そして応援して下さった皆様に大変申し訳なく思っております。この高温で過酷な状況にも関わらず、最後まで良いタイムを連続出来たYOKOHAMA ADVANタイヤのパフォーマンスは非常に素晴らしかったです。それだけは次戦に向けて明るい兆しが見えました。

■木下隆之 スポーティングディレクター

酷暑の中、2 人のドライバーは完璧なタイヤマネージメント能力を発揮した。後半になってもラップタイムが落ちることなく、安定した走行を続けてくれた。オープニングのクラッシュから始まり、ピリピリと刺すような殺気だった鈴鹿ラウンド、捨て身のミサイルが飛び交うなか、素晴らしい走りをしたと思う。ただ……。度重なるペースカー介入に翻弄された。事前に雪辱を誓う。

■荒聖治 選手

今回の鈴鹿大会ではQ2 に進む事もできて、2017 年までとは違って他車と競争できる戦闘力を感じる事ができました。しかし、決勝レースでは、セーフティーカーのタイミングで大きくロスする結果となってしまいました。次戦の茂木大会では、ポイント獲得を目指してベストを尽くします。引き続き、応援宜しくお願い致します。

■山口智英 選手

今回のレースは、気温が高くあらゆるトラブルが出てる中で、攻めの戦略もうまく噛み合わず悔しい想いもありますが、今後のレースでの課題、材料になると思います。個人的に、今までの3 戦の経験を積む過程で色々と勉強にもなっていますし、チームの戦略に合わせる事ができるように頑張ります!引続き、応援宜しくお願い致します。