【S耐REPORT】Rd.2スポーツランド SUGO

スーパー耐久シリーズ2021Powered by Hankook SUGOスーパー耐久3時間レース[2021/4/17-18]

3月にツインリンクもてぎで行われた開幕戦から1ヶ月弱。スーパー耐久シリーズ2021の第2戦が宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。開幕戦の5時間レースに対し、今回のSUGO戦は3時間レース。決勝は2グループに分け、ST-2~ST-5 のGr-2を日曜午前に開催。SS/YZ Studie BMWがエントリーするST-ZクラスはGr.1に属し、日曜午後に決勝が開催された。

ドライバーラインナップは前回から引き続き、Aドライバー:山口選手、Bドライバー:荒聖治選手、Cドライバー:坂本祐也選手の布陣。スーツはこのラウンドから、けみ芥見氏デザインの2021シーズン仕様が投入された。

練習走行

練習走行セッションは木曜日と金曜日に実施。木曜日は山口選手が一人で走行を担当し、コースに対する習熟度を向上させた。金曜の午前・午後にそれぞれ行われた練習走行セッションはUsedタイヤのみを使用し、ドライ予想の決勝を重視した走行MENUを実施。レースディスタンス未経験のHankookスリックタイヤの摩耗確認等を入念に行った。

予選

このレースの予選方式はA,Bドライバーのベストタイム合算でポジションが確定するシステム。朝から雨模様のウェットコンディション下で予選は実施された。

Aドライバー予選は山口選手が担当。コースオープンと同時にPIT を後にし、計測2周目にベストタイムの1’42.911を記録した。Bドライバー予選は荒選手が担当。同じくセッション開始と同時にコースインし、計測1周目に1’39.571を記録。コンディション良いタイヤでタイムを狙うべく、一旦PITに戻りタイヤ交換後に再びアタックしたが、ウェットタイヤとマシンのマッチングが芳しくなく、アタックは不発。計測1 周目のタイムを更新することは出来ず、A/Bドライバーの合算タイムでST-Zクラス12番手でこの予選を終えた。

また、リザルトはグリッド順位に直接関わらない坂本選手担当のCドライバー予選は、コースコンディションが上向きスリックタイヤで出走。ST-Zクラスの5 番手でこの予選を終えた。

決勝

決勝日のスポーツランドSUGOは予報どおり快晴。前日とはうって変わってドライコンディションで決勝前のウォームアップの時間を迎えた。このセッションは荒選手が担当。ドライ路面でのマシンバランスの最終チェックを終え、スターティンググリッドへ向かった。

このレースは、ジェントルマン枠Aドライバー山口選手とプラチナドライバー枠荒選手には、最低走行時間と最長走行時間が定められている。フレキシブルな作戦を狙って荒選手がスタートドライバーを担当することになった。13:55にセーフティーカー(SC)先導のフォーメーションラップがスタート。荒選手がドライブするSS/YZ Studie BMWはST-Zクラス12番グリッドを後にし、3時間のRd.2がスタートした。

荒選手は絶妙なスタートを決めるとオープニングラップでポジションを2つ上げ、10番手で1周目のコントロールラインを通過。続いて前方のマシンへ課せられたドライブスルーペナルティとオーバーテイクで更にポジションを2つ上げ8番手。その後、更に一つポジションを上げ、7番手ポジションで自身が担当するスティントの周回を重ねて行った。迎えた45周目にチームは荒選手にルーティンのPIT INを指示。SS/YZ Studie BMWは山口選手の待つPITへ向かった。

4輪タイヤ交換と給油を済ませたSS/YZ Studie BMWは実際のポジション6番手でコースに復帰。山口選手は1 分30秒台後半の良いペースで周回を重ねていったが、後ろから迫るベテランS-GTドライバーのマシン2台にオーバーテイクを許しポジション後退。79周目にルーティンのPIT INに向かった。PITストップ時間を最小限に抑えるため、左側前後のみのタイヤ交換と給油を終えたSS/YZ Studie BMWに乗り込んだのは坂本選手。7番手ポジションでコースに復帰すると、直後にポジションを一つ上げて6番手に。ポジションキープで順調に周回を重ねていたが、89周目にクラッシュ車両の発生でセーフティーカー(SC)が導入された。

SCは93周目まで隊列を率いたが、コース上のOIL処理が長引くため、レースは赤旗で一時中断に。その後コースコンディションが整いSC先導で走行が再開された。隊列を2周率いたSCがPITロードに向かうと、残り時間9分でレースリスタート。坂本選手は目の前の4番手と5番手のライバルを猛然と追い上げたが、間に入った周回遅れのマシンに前を阻まれ、オーバーテイクには至らない。ファイナルラップまでプッシュし続け、スタートポジションの12番手からポジションを6つ上げ、出走14台中6位完走でこのレースを終えた。