【決勝】Round 8 :ツインリンクもてぎ

2017 AUTOBACS SUPER GT Rd.8 Motegi GT Grand Final

Rd.8の決勝日は快晴。決勝に先立って行われた20分間のウォーミングアップでは、マシンの感触、タイヤの印象共に良く、チームは希望を持って決勝に臨んだ。

決勝

Rd.8決勝は11番手から荒選手のドライブでスタート。クリーンなスタートを決めたが、1コーナー直後のストレートで後続車に先行をゆるし、ポジションを12番手に落としてしまった。レースラップのペースは良いものの、ストレートスピードが伸びないStudie BMW M6のレースは、その後、前を塞がれ膠着状態に。序盤は、12番手ポジションで我慢を強いられる展開となってしまった。

チームは、この状況を打開すべく、PITタイミングの変更を決断。ウォームアップ走行の結果から、タイヤ無交換を決定し、20周目を走行中の荒選手にPIT INをコールした。
Jorg選手を乗せたStudie BMW M6は、給油を終えPIT OUT。が、リスタートから20m走った時点で、エンジンがストールしてしまう。全電源OFFのリセット作業で再始動は出来たが、タイヤ無交換で築いたマージンを全て失い、大幅なタイムロスを喫してしまった。

Jorg選手は、無交換でグリップが落ちたタイヤで奮闘。スティント前半は先行する遅いマシンにポジションアップを阻まれ、後半はグリップが著しく落ちたタイヤでオーバーテイクを許したが、スタート時から大きく順位を落とすこと無く、13位完走でレースを終えた。

 

鈴木康昭 チーム代表兼監督

一年間応援有難うございました。最後まで本当に苦しいシーズンでしたが、皆さまに熱い応援を頂けた事に心より感謝しております。
今日のレースに関しては、荒がファーストスティントでタイヤを極力摩耗させないように頑張ってくれて、セカンドスティントのJorgは、無交換でグリップが落ちたタイヤで頑張ってくれました。しかし、上位のチームとは歴然とした差があった事を痛感しています。昨年、夏場にほぼ走れなかったりと苦しんでいた状況を考えると、今年1年M6GT3としては、確実に進化したと感じていますが、同時にまだ道半ばだという事も実感した1年でした。

Jorg Muller選手

今日はなかなかスピードに乗れず、今週末はベストなリザルトではありませんでしたが、このチームのメンバーやメカニックなどは大変素晴らしく、今シーズンは日本でのレースをとても楽しみました。来年もまた日本で戦って、チャンピオンシップを狙えたらと思ってます。1年間応援本当に有難うございました。

荒聖治 選手

今回のもてぎ戦は本当に苦しいレースでした。決勝に適したタイヤだと思っていましたが、思うようにペースが上がらず、また周りも落ちて来なかった事で順位が上がらず、悔しいレースになってしまいました。シーズンを通しては、表彰台に上がる事も出来ず、厳しい一年だったと思います。何とかこのチームに勝利をプレゼントしようと頑張っていただけに、それが出来ずに残念でした。とは言え、この素晴らしいチームと一緒に走れて、充実した1年を送る事が出来、感謝しています。皆さま、1年間応援頂き本当に有難うございました。