Round 12 :China

2019 Blancpain GT World Challenge Asia Rd.12 SHANGHAI INTERNATIONAL CIRCUIT

 

Rd.12 決勝

2019 年シーズンを締めくくる最終戦レース 2 の朝は快晴。前日の Q2 でTOP タイムを記録した砂子選手の 82 号車はクラスのポールポジションに、木下選手の 81 号車は 3 番グリッドにマシンを着けた。

11:55、フォーメーションンラップ開始。隊列を率いたセーフティーカーが戻り、上海戦のレース 2 はスタートした。81 号車を駆る木下選手は完璧なスタート。3 番手ポジションから一気に TOP へ躍り出た。一方の 82 号車は、一旦 3 番手にポジションを落とすも、裏ストレートでポジションを戻し再び TOP へ。砂子選手と木下選手は 1-2 体制で 1 周目のコントロールラインを越えた。

続く 2 周目、GT3 クラスのマシンがクラッシュでセーフティーカー導入。セーフティーカーは 4 周目まで隊列を率い、レースは 5 周目に再開された。迎えた 7 周目。セットアップの決まらない 81 号車はライバルにオーバーテイクを許し 3 番手に。TOP をキープする 82 号車と 1-3 ポジションで規定の PIT 作業を行う PIT ウィンドーOPEN 時間を迎えた。 まずはタイヤのグリップダウンに苦しむ 81 号車。木下選手は規定のPIT ストップ時間+レース1のサクセスペナルティ 5 秒+単独ドライブ分の 7 秒を消化し、左側前・後輪の交換を終えてコースへ復帰した。続けて 82 号車。砂子選手は規定の PIT 時間+前日のサクセスペナルティ 10 秒+単独ドライブの 7 秒を消化。81 号車同様、左側 2 輪のタイヤ交換を済ませコースへ戻った。全車が規定の PIT ストップを終えた。

14 周目のポジションは 81 号車が 3 番手で 82 号車が 2 番手。砂子選手はそこからジリジリと TOP に迫り、20 周目オーバーテイク。再びポジションを TOP に戻した。一方、木下選手は後半スティントもタイヤのグリップダウンが止まらない。前を伺う 4 番手マシンを巧みに抑える走りでポジションをキープしていたが、クルマを当てられコース上  で単独スピン。ポジションを 5 番手に落としたが、ファイナルラップでポジションをひとつ上げ、4 位でこのレースを終えた。

砂子選手の 82 号車は一貫したペースで周回を重ね、2019 シーズン最終戦のレース 2 を優勝で締め括った。

 

 

鈴木康昭チーム代表兼監督

初のアジアチャレンジに 2 年 間 挑 戦 し 続 け たBLANCPAIN GT WORLD CHALLENGE ASIA が幕を閉じました。最後のレースを優勝にて締めくくれたのはとても嬉しいです。目的であったM4GT4 のアピールは木下、砂子の燻銀のドライブもあり、充分アピール出来たのではと思います。この 2 年間、最後まで熱い応援を有難うございました。我々の活動により、皆様の BMW LIFE が少しでも良いモノになって頂ければ幸いです。またどこかで。

木下隆行選手

レースは勝敗がすべての非情なスポーツだと思っていたけれど、一旦は掴みかけたチャンピオンが手のひらからスルスルとこぼれ落ちても、気持ちは爽やかです。ホールショットは完璧に決めた。だが、その後にペースが上がらない。あげての果てにプッシングを喰らってスピンを喫するという体たらく。僕を押してくるドライバーがいることにびっくりした。というほどに走りの質は悪かった。塾長が終始安定して速く、見事にチャンピオンを獲得したのとは対照的な結果になってしまった。でも心が晴れやかなのは、チームに人の熱い心が宿っているからだろう。負けても清々しいのは、それが理由です。これまで応援してくれた皆さまに感謝します。これからも僕はレース  を続けるつもりです。これに懲りずに応援よろしくお願いしますね!

砂子智彦選手

昨日からアジャストしたセットアップが良く、ペースをキープ出来る事が出来ました。ここ上海に入ってから 82 号車のパフォーマンスが若干 81 号車を上回っており、サクセスペナルティとドライバー1 名ハンデをも覆す M4GT4 と BMW Team Studie の圧倒的強さを見せつける完勝で 2 年の最後を締めくくれました。チームオーナーの BOBはじめスタッフ、スポンサー、多くの声援を送ってくれたファンの皆さまにも改めて感謝申し上げます。