【決勝】第7戦|ブリーラム ユナイテッド インターナショナル サーキット

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16番手スタートから6位入賞。

Rd.7 決勝日の天候は晴れ。焼けつく日差しの元、午前のフリー走行からスケジュールは始まった。チームが準備したのは、決勝に向けてのMenu。15時からの決勝に投入予定のタイヤライフ等を確認するため、セッション前半を荒選手が、後半とそれに続くサーキットサファリをJorg選手が担当した。用意したMenuを完了した手応えは上々。チームは自信を持って決勝に挑んだ。

Rd.7の決勝スタートは15時。気温33℃・路面温度49℃の厳しいコンディション下で300Kmの戦いは始まった。スタートドライバーは荒聖治。荒選手は、後方16番手の混戦を上手く抜け出し、1周目のコントロールライン通過時にはそのポジションを11番手まで上げた。続く2周目以降もポジションキープ。前車とも1秒以内の位置に付け、オーバーテイクのチャンスを窺う展開となった。しかし、高温コンディション下、前車に近づきすぎる事は、水温の上昇を招く。荒選手は、マシンコンディションのマネージメントを確実に行いながら、Lapを重ねて行った。

迎えた17周目、集団から抜け出す事を狙ったチームは、作戦どおりルーティンのPitストップを行うべく、ホームストレートを通過する荒選手にPit-inを指示した。続く18周目に荒選手はPit-in。チームは正確なPitワークで続くJorg Muller選手をコースに送り出した。

7号車のPit-inは300クラスで最も早く、同時にPitに入った88ランボの他は、1Stスティントの最中。作戦は見事に成功し、以降、他チームのPit-in が進む中、20周目に23番手だったJorgは、27周目には17番手、31周目には14番手と、着実にそのポジションを上げて行った。

このサーキットでのPitストップのロスタイムは1分前後。まだルーティンのPitを済ませていない前車とのギャップから計算すると、7号車の本当のポジションは11番手だ。しかし、37周目のJorg選手は10番手。全車ルーティンのPITストップを終えた時点で、本来のポジションだった11番手から、順位を一つ上げた。

その後もJorg選手は32周目に9番手、42周目に8番手とポジションを上げ続ける。レースの残り周回が10周を切った53周目には、先行するマシンのクラッシュで7番手にポジションアップ。Jorg選手は尚もプッシュを続け、迎えた56周目に6番手マシンをついに捉える。

7号車は57周目のコントロールラインを6番手で通過。レースの残り周回は3周だ。この時、熱が上がったエンジンが予定以上に燃料を消費したため、燃料残はあとわずか。残り周回2周の時点では、残燃料の警告までもが点灯した。しかし、Jorg選手は続く最終Lapも後方33号車との2秒強のギャップをキープ。完璧な走りでチェッカーを受け、16番手からスタートしたRd.7の決勝レースを、6位Finishで飾った。

ヨルグ・ミューラー選手

今回も非常にタフなレースでした。

自分がアタックしたQ1での4輪脱輪で最速タイムを抹消され、16番手スタートとなった時から、今日のレースもハードな内容になる事を予想しました。

しかし、セイジがスタートで素晴らしい追い越しを見せ、ポジションをみるみるアップ。早めのPIT-INで、自分のスティントは45Lapの長丁場になりましたが、その戦略は非常に上手く働きました。気温がとても高く、車内も非常に暑かったので、体力的には厳しいレースでしたが、最終的に6位Finish が出来てとても嬉しく思っています。PITワークも非常にスムーズで、メカチームも良い仕事をしてくれたと感謝しています。

荒聖治選手

作戦的には、正直もう少し順位を上げたかったレースでしたが、6位Finishは嬉しい結果でした。Team Studieは、このポジションでレースをしなければいけないし、このポジション以上のところで最終戦も戦わなければいけないと思っています。引き続き応援よろしくお願いします。

鈴木康昭 チーム代表兼監督

昨日の予選結果が全てを左右したレースに思えるかもしれませんが、4輪脱輪が無かったとしても、今日のレースは4位がベストリザルトだったと思います。Topの25号車は別次元。2位のGT-Rも昨年・一昨年の結果から分かるとおり、このサーキットに非常にマッチしたマシンなのでこの1・2位はどうにもなりません。3位の55号車に関しては、あれだけの予選結果だったにも関わらず、我々以上の大きなギャンブルを行い、その結果勝ち取った3位ですから、おそらく勝つことは出来なかったと思います。彼らの勇気ある作戦に敬服しますし本当に、素晴らしかったと思います。

55号車を見て、最終戦モテギに向けては、一つでも上のシリーズランキングに入れる様に、よりハングリーにチャレンジングスピリットが必要だと感じた今日のレースでした。

荒のオープニングLapも素晴らしかったし、昨日の失敗を見事取り返したJorgもとても素晴らしかったと思います。