Round 12:CHINA
BLANCPAIN GT SERIES Asia Rd.12 Shanghai International Circuit 2018
前日のRd.11は、2番手完走も後のペナルティ裁定で公式結果は7位。これによって、81号車の2018年のドライバーズタイトル奪取の可能性は消失した。2018年シーズンを締め括る最終戦を勝利で飾るため、チームは気持ちも新たにRd.12の決勝へ挑んだ。
Rd.12決勝
Rd.11に続いて81号車はGT4クラスのポールポジション。82号車が7番グリッドからのスタートとなった。10:55定刻通りフォーメーションラップ開始。セーフティーカーがPITロードへ向かい、シグナルオールグリーンで2018年の最終戦が幕を開けた。
GT3の隊列に続いて、GT4クラスもホームストレートを全開通過。前日の様なスタート直後の混乱も無く、オープニングラップが順調に進むかに思われたが、GT3同士の接触が発生。車両回収のため早々にセーフティーカー(SC)が導入された。隊列を率いたSCが5周目PITレーンに向かいレース再開。81号車のすぐ後ろに666号車が迫るが、木下選手はオーバーテイクの隙を見せない。前半スティントは、果敢にアタックする666号車を押さえ、周回数を重ねる展開となった。
一方の82号車Max選手は、9周目に1つ前のクルマをオーバーテイク。前方グリッドのマシンが1台出走しなかった事もあり、ポジションを5番手に上げた。Max選手は、その後も安定した走りをキープ。11周目に「Box」のコールを受け、規定のPIT作業に向かうと、マシンを浦田選手に託した。
一方、ライバル666号車の猛追を凌ぎきった木下選手は、14周目にPIT IN。全てのタイヤを交換すると、81号車は砂子選手のドライブでPITを後にした。
全てのマシンが規定のPIT作業を終え、隊列が再び整った16周目のポジションは、81号車がTopで82号車が5番手。砂子選手はアウトラップ直後から予選レベルのlapタイムを連発すると、周を重ねる毎に2番手666号車とのギャップを拡大。最終戦の1位Finishに向け、着実に周回を消化していった。
81号車同様、規定のPIT作業時に全タイヤを交換した82号車の後半スティントも順調。同じく好タイムを連発すると、4番手マシンを捉え22周目にオーバーテイク。7番グリッドスタートのポジションを4番手まで上げた。
レースはその後、アクシデント無く推移。危なげない走りでポジションを守りきった砂子選手の81号車がTopチェッカー、浦田選手の82号車が4位で2018年シーズンの最終戦を終えた。
鈴木 康昭 チーム代表兼監督
2018年シーズン最終戦、優勝しました。昨日の結果もあり、最終的にドライバーズチャンピオンには届かず、残念ながらこちらは2位でした。とは言え、最後レースで優勝出来た事はとても素晴らしい締めくくりだったと思います。今シーズンからエントリーしたこのシリーズで、序盤のマレーシアとタイで不慣れだった事が、最終的にチャンピオンに届かなかった理由だと感じています。しかし、その後の鈴鹿とフジの2戦以降は、皆さんの応援のお陰もあり最終戦まで安定した速さをご覧に入れる事が出来ました。来シーズンも是非BMW Team Studieにご期待下さい。一年間応援本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。
木下 隆之 選手
2018年シーズンが終わりました。寂しさもあり、達成感もある複雑な気持ちです。今シーズン、我々が狙っていたチャンピオンを獲る事は出来ませんでした。しかし、確実な速さ・強さを証明する事が出来ましたので、初年度としては及第点だったと感じています。シリーズ2位で満足する我々ではありません。来シーズンは必ずチャンピオンを獲ります。ありがとうございました。来年またお合いしましょう。
砂子 智彦 選手
今日のレースは我々の81号車が優勝しました。ライバル666号車に昨日のサクセスハンディが15秒あったので、特に難しいレースではありませんでした。自分が担当した後半スティントでも一切手を抜かず、81号車そしてBMW Team Studieの速さを他のGT4チームに見せる事も出来たと思っています。チャンピオンにはあと一歩及びませんでしたが、我々に必要なのはあとちょっとだけの強さです。木下選手共々、来シーズンもこのレースに挑んで行くと思います。皆さん引き続き応援よろしくお願い致します。1年間本当にありがとうございました。
浦田 健 選手
今日は7番グリッドの6番手からスタートで、Max選手がポジションを1つ上げてくれて、PIT後の自分のスティントでは3台オーバーテイク。4位Finishでとても楽しいレースをする事が出来ました。今シーズンからTeam Studieに参加してレースをする様になるとは、10年前には思ってもいませんでしたので感無量です。このチャンスを与えてくれた鈴木代表、マネージャー、メカニック、全てのStaffのみんなに心から感謝します。パートナーのMaxさん、ドライビングの手ほどきをしてくれた砂子選手、木下選手、本当にありがとうございました。来年も同じ環境で走れる様にがんばりたいと思います。その際は是非応援よろしくお願い致します。一年間、本当にありがとうございました。
Max Chen 選手
みなさん、こんにちは。今日はブランパンGTの最後のラウンドでした。6位からスタートし、非常に順調にレース中に1〜2台を抜いて、レースを楽しみました。浦田さんが引き継ぎ、とでも良いドライビングで4位で終わることができましたので、この週末ではベストな結果でした。 来年はより良い結果を残せるポテンシャルがあると思っています。みなさんの応援ありがとうございました。また、チームのスタッフ、メカニック、メディアのみなさん、ありがとうございました。1年間、とても楽しいレースシーズンでした。