REPORT:ROUND8 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE 11/29/2020

AUTOBACS SUPER GT 2020 SERIES Rd.8 たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE

前日と比較して雲量が増えたものの雨が落ちる気配は無く、決勝日の トラックコンディションはドライ。最終戦らしくパレードラン&フライトパフォーマンスのプログラムを経てウォームアップ走行の時間を迎えた。

ウォームアップの走り出しは荒選手が担当。決勝に向けてタイヤとセットアップの最終確認を終えると、セッションの残り時間を山口選手に託した。山口選手はチェッカーフラッグまで Studie BMW M6 をドライブ。最後にドライバーチェンジシミュレーションを行い、このセッションを終えた。

Rd.8 決勝

最終戦もスタートドライバーは山口選手が担当。今期最高位の13番グリッドからフォーメーションラップに向かった。予定よりも1周多い3周のフォーメーションラップを経て、レーススタート。

山口選手はクリーンにスタートを決めたが、オープニングラップで1つポジションを落として14番手に。その後、ライバルに接触されてポジションを落とすと、17番手で前半スティントの周回を重ねて行った。

迎えた17周目、チームは予定通りのタイミングで山口選手にPIT INを指示。山口選手は18周目にルーティンのPITに向かった。給油とタイヤ交換を済ませた Studie BMW M6 は、荒選手のドライブでコースへ復帰。

ライバルに先駆け最も早くルーティンのPITに入 った為、見かけ上のポジションを下げたが、他車のPIT INと共に徐々にポジションを戻していった。 荒選手はそこから更にポジションをあげて行くかと思われたが、路面温度とタイヤ特性がマッチせずペースダウン。

コース上のタイヤかすが張り付きグリップが著しく落ちた状況で我慢の周回を強いられる展開となった。 荒選手はその後もグリップのないマシンに苦しみながら周回を重ね チェッカー。 Studie BMW M6 は19位でこのレースを終えた。

 

■ 鈴木康昭 監督

まずは今シーズンも熱い応援を頂戴し誠に有難うございました。 表彰台に一度も上がる事の出来ない厳しいシーズ ンではございましたが、 皆さまから頂戴する応援 がとても有難かったです。

今日のレースは冷え切った路面に悩まされ、タイヤカスを拾い著しくグリップダウンしてしまうピックアップという症状に最後まで苦しめ られました。得意なフジ戦だけに有終の美で最後を締めくくりたかっ たのですが、それはかないませんでした。

来期についてはこれから各 方面と相談し、より良い体制が作れる様に頑張って参ります。 ひとまずは本当に今年も有難うございました!

 

■ 木下隆之 スポーティングディレクター

激しいスーパーGT の復 帰シーズンは、なかなか激動の一年になりました。最低でも表彰台、優勝も狙っていましたが、 善戦するも惜敗でした ね。ただ、BMW M6 が乗りやすく速い瞬間は、 ご覧いただけたことと思います。一年間ありがと うございました。

 

■ 荒聖治 選手

応援してくれたファンの皆様、そして今シーズン 一緒に戦ってくれた関係者の皆様、2020年シーズンサポートしていただき有難うございました。 課題はたくさんあります が、全 8 レースを全力でプッシュして充実したシーズンを送らせていただきました。

コロナで予想もしなかった世界になってしまいましたが、 モータースポーツファンの熱い気持ちは変わらない事を実感できました。2020年シーズンを開催してくれた GTA や関係者、そしてチームのみんなに感謝しています。また皆さまにサーキットでお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました!

 

■ 山口智英 選手

最終戦という事で、いつも以上の緊張の中で悔いの無いように参戦しました。その結果、土曜の予選はうまくいったのです が、決勝では期待に応える事ができませんでした。ルーキーとして参戦させて頂きましたが、応援して頂いた皆様のお陰 で、自分が思った以上の パフォーマンスを出せたシーズンだったと思います。 応援、ありがとうございました!