Round 5 :SUZUKA

BLANCPAIN GT SERIES Asia Rd.5 SUZUKA INTERNATIONAL CIRCUIT 2018

マレーシア SepangでのRd.1 & Rd.2、タイBuriamでのRd.3 & Rd.4を経て、舞台はいよいよ日本へ。81号車/木下・砂子ペア、82号車/浦田・Maxペア、全員の経験値が非常に高いラウンドだけに、チームは必勝を期してサーキット入りした。

木曜日に合計5時間。2台のマシンでテストを繰り返し、セットアップを確認。金曜日に2本のプラクティスを走行しレース1の土曜日を迎えた。公式予選に先立って行われた練習走行では、82号車が他車と接触。フロントサスペンション関係にダメージを負い、修復に時間を要したが、作業を終えてQ1出走を果たした。

公式予選1

81号車は木下選手、82号車は浦田選手が担当。コースオフが多発するコースだけに、木下選手はQ1スタートと同時にコースイン。計測1周目にじっくりタイヤを暖めると計測2周目からアタックを開始。まずは2:15.990の2番手タイムを記録すると、続く3周目には2:15.916に更新。その後もアタックを試みたが、タイミングが合わずセッション終了を待たずにマシンをPITへ戻した。

一方、前のセッションでサスペンションを傷めた82号車はセッションスタートから5分後に修理を完了。浦田選手は即座にコースインすると、計測2周目にベストを記録。続く3周目もプッシュしたが更新は叶わず、7番手タイムでQ1を終えた。また、先のプラクティスでの接触に関しては、グリッド降格のペナルティが出され、決勝は最後尾からのスタートとなった。

公式予選2

Q2は81号車が砂子選手、82号車はMax選手がドライブ。コースオープンと同時にマシンを送り出した。砂子選手は計測1周目からアタックを狙うが、タイミングが合わず断念。続く2周目は2:15.416でその時点の1番手タイムを記録。その後、ライバルがタイムを更新したが、チェッカー直前のラストアタックで2:15.259を記録。TOPタイムでQ1を終えた。Max選手は計測1周目に4番手タイムを記録。その後もアタックを続けたが記録更新はならず、5番手でQ2を終えた。

Rd.5決勝

決勝は81号車がGT4クラスの2番グリッドで82号車は最後尾8番グリッドからスタート。定刻どおり14:20にフォーメーションラップが開始され、セーフティーカーがPITロードへ向かうとレースはスタートした。

フロント・ロースタートの木下選手は、スタート直後の1コーナーで先頭のマシンをオーバーテイク。合わせてクラス違いのGT3車両2台も処理し、1周目のコントロールラインをクラスTOPで通過した。81号車はその後もポジションを維持したが、周回遅れのマシンに前を塞がれペースを落とす。結果、ライバルにオーバーテイクを許し、11周目に2番手ポジションでルーティンのPITへ向かった。

一方、接触に関するペナルティで最後尾スタートとなった浦田選手も素晴らしい走りを見せる。2周目、3周目、4周目と立て続けにオーバーテイク。5番手まで上げたポジションを維持したまま、12周目にBoxのコールを受けると、PITへ向かい、Max選手にマシンを委ねた。

砂子選手の81号車は、全てのマシンがPIT作業を終えた時点で1番手ポジションに復帰。快調なペースをキープし、Lapタイムに勝るライバルAMGを寄せ付けない。82号車Max選手もスティント中盤にポジションを1つ上げ4番手に。砂子選手は、レース終盤タイヤとブレーキのドロップに苦しむも、ペースを維持。危なげない走りでチェッカーを受け、BMW Team Studieにとっての初勝利を手に入れた。

Max選手の82号車は、レース終盤に前のマシンがPITストップペナルティを受けた事でポジションアップ。3位でチェッカーを受け、初のダブル表彰台を獲得した。

鈴木康昭 チーム代表兼監督

Blancpain GTシリーズAsia 鈴鹿戦が終了しました。81号車が優勝、82号車は2戦連続の表彰台。これ以上はない素晴らしい結果です。アジア中を廻るレースですが、その中でもここ日本で勝利できた事に今はとても喜んでいます。82号車は前回3位だったことで、PITストップが5秒長かったにも関わらず、今回も3位。本当に素晴らしい事だと思います。81号車の優勝に関しては、喜びよりもほっとしたというのが正直なところです。また、これまで4戦連勝のAMGをなんとしてもM4GT4で止めたかったので、それも果たせとても満足です。とは言え、明日もレース2があります。気を引き締めて勝てるように頑張りたいと思います。今日も応援有難うございました。とても力になりました。やりましたっ!!

81号車 木下隆之選手

日本への凱旋となる鈴鹿レースで念願の初勝利を上げる事ができました。もう少し早く勝ちたかったのですが、なかなかレベルが高く、手から勝利がこぼれ落ちる様な惜しいレースなどもあり、皆さんをやきもきさせた事かと思います。我々は一旦乗せると怖いチームです。ライバル達は、『1度勝たせたらエライ事になった』とシーズンオフに思うことになるでしょう。これから連勝。まずは明日の決勝、そしてFUJIもあります。日本ラウンドでまずは勝ちまくります。是非、応援して下さい。

81号車 砂子塾長

やっと勝ちました。我々Team Studieにとって、遅すぎた勝利と言えるかもしれません。まずは素直にこの勝利を喜びたいと思います。Staff、スポンサーさん、そして応援してくれている全ての方々にお礼を申し上げたい気持ちです。明日はレース2。ポールポジションからのスタートです。まだまだ気を引き締めて行きますので、レース2も期待していて下さい。

82号車 浦田健選手

82号車はタイ戦に引き続き3位。今回は81号車が1位で念願のホームでダブルポディウムを獲得することが出来ました。今朝のプラクティスセッションでマシンにダメージがありましたがメカニックの懸命の修復でQ1を走る事が出来ました。ペナルティもあり、最後尾8番手からのスタートになりましたが、良いスタート決めることが出来、5番手までポジションアップしてMax選手にマシンを渡すことが出来ました。Max選手も頑張ってくれたお陰で3位を獲得出来ました。明日のレース2もダブルポディウムを獲得出来るようプッシュします。

82号車 Max Chen選手

みなさん、こんにちは。チームスタディのおかげで、今日は3位でフィニッシュすることができました。スポンサーさんにも感謝したいと思います。そして、パートナードライバーの浦田さんが担当スティントでとても良いドライビングをして私に車を引き継いでくれたので、自分が走り出してからも、イージーに順位をキープしてフィニッシュする事ができました。チーム、スポンサー、そして応援に来てくれた友人の皆さんの素晴らしいサポートに感謝したいです。明日もポディアムに乗れるチャンスがあると思います。ありがとうございました。