【決勝】第6戦|鈴鹿
決勝スタート目前に痛恨のエンジンブロー、リタイヤ。
チームの決勝プランは5ストップ、6スティント。ドライバーの走行順序はヨルグ・ミューラー選手→荒 聖治選手→アウグスト・ファルフス選手→荒 聖治選手→アウグスト・ファルフス選手→ヨルグ・ミューラー選手を予定。強力な布陣で最速のチェッカーフラッグを目指しました。
決勝を目前に20分間のウォームアップ走行を迎えます。朝からの雨で路面が濡れており、レインタイヤ装着を想定して、ヨルグ・ミューラー選手がタイヤ選定を担います。予選の鬱憤を晴らすかのようにサーキットへ飛び出すヨルグ・ミューラー選手。ところがエンジン異常が無線から伝わります。すぐさまピットに戻ってきたBMW M6 GT3からは水蒸気が立ち上っていました。エンジンフードを外して入念にチェック。ここで冷却水のパイプが外れているのを発見。グリッド整列を目指してメカニックたちが懸命に復旧を急いだものの、敢えなくピットクローズド。ピットスタートが決定してしまいます。さらに、決勝に向けて各部をチェックしたところチームはエンジンブローを確認。決勝レースの出走を諦めなくてはなりませんでした。
ヨルグ・ミューラー選手
「レースをフィニッシュできなくて、すべてのBMW Team Studieファンに本当に申し訳ないと思ってるんだ。過酷なほど灼熱だった富士を闘って、エンジンがダウンして、ついに壊れてしまった。悲しい。サーキットにまで来てくれたファンのひとりひとりに謝りたいくらいだよ。でも僕らは再び、次戦で闘える」
荒 聖治選手
「本当に今回は流れが悪かった。走れなくて本当に残念な気持ちで一杯だけど、僕たちはベストを尽くすだけですから、次のレースも全力で頑張ります。今までのレース経験の中でも、いろんなことが次々と起こって…。僕らのチームはそんなことで負けません。残りのレースも全力で闘います。」
アウグスト・ファルフス選手
「残念。大きな希望をもってやってきたからね、このチームでいいレースをするために変化をもたらすつもりだった。これがレースなんだね。こんな結果になってチームのみんなに申し訳なく思ってる。監督のボブ、聖治、ヨギー、そしてファンのみんなありがとう。みんな本当に僕に良くしてくれたよ。また来年、僕はやってくる。そして勝利を目指して一緒に闘おう」
鈴木康昭チーム代表兼監督
「今シーズンの正念場となるレースになると覚悟していたので正直ショックは大きいです。応援してくださったすべての皆さんに大変申し訳なく思っています。原因はまだハッキリしていませんが前戦の富士でダメージを受けていた可能性が高く、しっかりと対策して、残る大事な3戦でひとつでも多くポイントを取れるように全力で集中します」