【決勝】Round 6 :SUZUKA
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 6 SUZUKA 1000 KM
Rd.6の決勝日は快晴のスタート。最後の鈴鹿1000Kmレースを飾るのに相応しい、真夏の空の下で決勝は開催された。
決勝日のスケジュールがタイトな為、決勝日レース前の走行はウォームアップランの20分間のみ。まずはJorg選手がアウトラップに続く計測2周でマシンをCHECK。続いてAugusto選手が乗り込み、コンディションを確認したが、そこでマシンのエアコンシステムに不具合が発覚。真夏にエアコンが作動しない場合、室内搭載のECU類にエラーが生じる事、PITスタートにする事で、タイヤ戦略をフレキシブルに出来る事から、チームは、Rd.6の決勝をピットスタートとする事を決断した。
決勝
エアコンシステムの修理は決勝スタートの5分前に完了。
荒選手が乗ったStudie BMW M6は、PITロードエンドがオープンすると同時に、コースインした。スタート直後から荒選手はトップ集団と同等の2分2秒台の速いペースを維持。PITスタートによるタイヤ戦略変更でもアドバンテージを得て、序盤で大きく順位を上げた。荒選手は17番手までポジションアップしたが、先行するペースが遅いマシンにより、Studie BMW M6のレースは膠着状態に。チームは、当初の予定を変更し、ルーティンのPITタイミングを早めて、荒選手を呼び込んだ。
セカンドスティントはJorg選手が担当。Jorg選手も荒選手同様、2分2秒台の速いペースで担当の周回を消化。スティント中に300クラスのクラッシュでセーフティーカーも導入されたが、チームの戦略に影響は無く、Studie BMW M6は52周目にルーティンのPIT作業へ向かった。
サードスティントは今回のサードドライバーとして招聘した、現役DTMドライバーのAugustoFarfus選手が担当。Augusto選手も、先の2人同様、素晴らしいペースで周回数を重ね、更にポジションを上げて行った。ドライバーが一巡して、4度目のスティントは荒選手が担当。このスティント中にも300クラスのクラッシュで、セーフティーカーが導入。Studie BMW M6は、セーフティーカーが解除され、隊列が整った時点でポジションを12位まで上げた。
109周目に荒選手はPITイン。マシンには再びJorg選手が乗り、マシンはコースへ向かった。5回目のスティントのJorg選手はタイヤに苦しむ展開に。前後のマシンと一進一退のバトルを続け、実質12番手のポジションを渡すことなく、ラストスティント担当のAugusto選手にバトンを繋いだ。
Augusto選手は2分1秒台後半から2秒台前半で周回数を消化。途中、タイヤのドロップに苦しみ、後続車にオーバーテイクを許したが、上位マシンのトラブルもあり、最後尾30番からスタートのレースを、Topと同一周回の11位完走で終えた。
鈴木康昭 チーム代表兼監督
長く苦しいレースでしたが、皆の持てる力をフルに出し切って獲得した完走11位、しかもトップと同一周回の結果には満足しています。現状の鈴鹿でのBOPが見直されない限り、ここでの勝利は難しいと思います。
Jörg Muller 選手
大変タフなレースでした。30位からスタートして、終始エアコンも機能せず、本当にタフなレースでした。しかし、チームのみんなも、チームメイトのAugustoもセイジも、諦めずにプッシュし続け、どんどん順位を上げて最終的には、11位でフィニシュする事が出来ました。チームポイントも3つ取る事ができて、楽しいレースでした。
荒 聖治 選手
11位まで順位を上げて終えることが出来ましたが、レース中に前のクルマを抜けない、抜くことが非常に難しい等、あまり自分達のペースで走る事が出来ない、非常に苦しいレースだったと思います。残り2戦となったので、次のタイでも良いレースが出来る様、いろいろ見直して、全力で戦います。
Augusto Farfus 選手
この鈴鹿1,000Kmに戻って来られたことを嬉しく思っています。このチャンスをくれたチームボスのボブに感謝しています。素晴らしいチームメイト、Jorgもとても良い仕事をして、PITスタートから11位でフィニッシュ出来た事は良かったと思います。また来年、ここに戻って来たいと思います。またお会いしましょう!