REPORT:ROUND.2 FUJI GT 300KM RACE 8/9/2020

AUTOBACS SUPER GT 2020 SERIES Round.2 たかのこのホテル FUJI GT 300KM RACE

Rd.2決勝日は、ウォームアップ走行と決勝のみのスケジュール。前日に続き、サーキットは薄曇りの朝を迎えた。

ウォームアップ走行

このセッションは決勝前に20分間の枠で実施。セットアップを微調整したStudie BMW M6に荒選手が乗り込んだ。コースオープンと同時にPITを後にした荒選手は、まずタイヤの暖まり具合と決勝向けセットアップを確認。計測4周目に5番手タイムの1:38.607を記録し、セッション後半を山口選手に委ねた。

山口選手はチェッカーまでドライブを担当。セットアップを確認し1:40.563を記録してこのセッションを終えた。

 

決勝

前日までの予報とは変わって、決勝開始時刻のFUJI SPEED WAY上空は薄曇り。気温30℃、路面温度45℃とチームの予想よりも穏やかなコンディション下でレース開始時刻を迎えた。

13:00 フォーメーションラップスタート。レースカーの隊列を率いたセーフティーカーがPITロードに向かい、GT500クラスがコントロールラインを通過。ついでGT300クラスの隊列が通過し、レースはスタートした。

300クラス18番手グリッドからスタートの荒選手は、スムーズなスタートでオープニングラップのポジションをキープ。前後のマシンと1秒以内の接近戦を戦いながら、5周目1コーナーの飛び込みでライバルをオーバーテイクすると、その後も前とコンマ5秒以内の緊迫した戦いでレース前半の周回数を重ねて行った。

迎えた30周目、チームは荒選手にルーティンのPIT INを指示。Studie BMW M6は31周目にPITロードに向かうと、山口選手のドライブで見かけ上の27番手でコースに復帰した。

全車が規定のPITを終えた時点のStudie BMW M6のポジションは25番手。前日、急遽積み込んだクールスーツのケアでPIT作業時間を要し落としたポジションを取り戻すべく、山口選手は後半の周回数を重ねる。

45周目は24番手。54周目は22番手。前のマシンを着実に捉えてジリジリとポジションをあげるが、ライバルも食い下がり、レース終盤は文字通り一進一退の攻防。1周ごとに前後が入れ替わる緊迫のレース展開だったが、ファイナルラップの最終コーナーで山口選手がオーバーテイク。Studie BMW M6はこのレースを22位完走で終えた。

 

 ■鈴木康昭 監督

次戦に繋がる収穫こそございましたが、結果は非常にふがいないものとなってしまい、ファンの皆様に大変申し訳なく思っております。次戦の鈴鹿までには現在の課題を克服し、良い結果に繋げられる様邁進して参ります。今回も熱い応援有難うございました。

 

 ■木下隆之 スポーティングディレクター

予想された酷暑も訪れず。高い路面温度に身構えた我々は、安定したラップを刻む作戦を敢行。予定通り序盤は安定したラップで周回することに成功した。ただ、ピットでのタイムロスが重くのしかかる。後半を担当した山口選手も、安定しており、終盤は熱いバトルを披露。M6の圧倒的なパワーを生かして見せ場を作った。リザルトとしては満足できないが、貴重なデータが残ったのが収穫だろう。

 

 ■荒聖治 選手

今回は、予選・決勝ともに少しスピードが不足していました。次回のレースに向けては、もう少し攻めのレースができるように準備をしたいと思います。引き続き、応援宜しくお願い致します!

 

■山口智英 選手

Rd.2の富士のスティントは、開幕戦より長めの作戦と気温の高さから体力、集中力共に少し不安でしたが、意外にも最後まで集中して走る事ができました。今回はGTでのバトルも経験し、周りのクルマの状況も理解できた感じがします。徐々に経験も増えるので、シリーズ通して良い結果が出せるように頑張ります!