Round 2 :Malaysia

BLANCPAIN GT SERIES Asia Rd.2 SEPANG 2018

Rd.2決勝

この日曜日の走行スケジュールは11:50からの決勝のみ。Rd.1の問題点をクリアしたチームは、万全の体制でスターティンググリッドにマシンを並べた。

11:50フォーメーションラップスタート。2列縦隊の隊列を率いたセーフティーカーがPITロードへ向かい、シグナルオールグリーン。60分のレースが始まった。

81号車/82号車共にトラブルなくスタート。砂子選手の81号車は、序盤からGT4クラスのリーダーを追い、2番手マシンとギャップ1秒以内の接近戦を繰り広げるが、オーバーテイクには至らず膠着状態。ハードにプッシュを続けたまま、ルーティンのPITタイムを迎えた。

一方、Max選手の82号車は、1周目にポジションを1つ落とすが、3周目にはリカバリ−。その後、毎周回ギャップを詰め続けるが、前車を捉えるには至らず、ルーティンのPITタイムを迎えた。

チームは、まず81号車にPIT INをコール。TOPに肉薄した砂子選手は、ここでマシンを木下選手に委ねた。ドライバーが変わった81号車は、規定のPITストップ時間を消化してコースに復帰。次の周には暫定TOPに上がったが、ライバルのスムーズなPIT作業でクラス2位へ後退。一方の82号車もPITアウトタイミングで時間をロスしてしまい、ポジションを大きくダウン。浦田選手が担当する第2スティントは、後方から追い上げる展開となった。

81号車の木下選手は、テールツーノーズで迫るライバルを押さえながら、TOPのマシンを猛追。気迫の走りで後方のライバルを引き離し、周を追う毎に前とのギャップを詰め続ける。残り5分時点でのギャップは2.24秒。ついにTOP を射程圏内に捉えた。

82号車の浦田選手も昨日に引き続き、一貫して速いペースをキープ。2台のマシンをオーバーテイクすると、戦線を離脱したマシンもあって、残り2分の時点ではポジションを5位まで上げた。

レーススタートから60分でGT3クラスがチェッカー。この時、木下選手は前のライバルから0.2秒差。文字通りテールツーノーズで最終コーナーを立ち上がったが、ぎりぎりのところでオーバーテイクはならず、わずか0.15秒差でコントロールラインを通過。2位でRd.2を終えた。浦田選手の82号車は、前日のRd.1からポジションを1つ上げて5位で完走した。

 

鈴木康昭 チーム代表兼監督

レース2は、非常に残念ながら81号車が0.15秒差で2位、82号車が5位という結果になりました。昨日のレースもそうでしたが、この(自分たちにとって)新しいシリーズ独特のレギュレーションに対し、まだ改善の余地があることがよく分かったレースでした。そのなかにあって、ドライバーの頑張りで2位と5位を掴みました。応援して下さった皆さまもそうだったかと思いますが、非常に悔しいレースでした。問題点を改善し、近いレースで勝利します。皆さま引き続き応援よろしくお願い致します。

81号車 木下隆之選手

お陰さまでボクのファーストチャレンジの第2戦が終わりました。残念ながら0.2秒以下の差で優勝を逃しました。(PITを)出ていった時に、後ろからは追われ、前とのギャップが大きかった事を考えると、タイヤも良いレベルをキープすることが出来たので、ドライビング的には満足しています。しかし、最後にホンの少しの差でなぜオーバーテイクできなかったかと反省もしています。次戦、タイではそれを活かして行こうと思っています。また応援して下さいっ!!

81号車 砂子塾長

完全に勝ちを意識した我々にとって、とても残念なレースでした。自分の担当した前半スティントは、不可抗力的なものでも接触などを起こさない様に気をつけて走りました。欲を言えば、序盤に666号車を捉えて、前に出たかったのですが、リスクを取らずタイヤの温存も考え大事に走ることに集中しました。トップとは4秒差、2番手はすぐ目の前の状況でクルマを渡せましたが、ピットでのタイムロスもあり、Topのクルマにだいぶ前に行かれてしまいました。それでも木下選手がもの凄い追い上げを見せてくれたので、良いレースを見せる事は出来たと思いますが、結果は2位。我々としては、非常に不本意な内容だったと思っています。この初戦で空気感を含め、たくさんの事を学びました。

次戦のタイでは必ず良い結果を出し、最終的には日本ラウンドをターゲットとして頑張って行きます。これからも応援よろしくお願い致します。

82号車 浦田健選手

今日は第2スティントを担当しました。Maxさんが頑張ってくれたお陰で、自分のスティント時もクルマのバランスは良く、頑張ることが出来ました。PITの噛み合わないところは若干ありましたが、これは次のブリラムで修正出来ると思いますし、だんだん連携も良くなっています。第2スティントで2台オーバーテイクする事が出来、昨日よりポジションを1つ上げての完走。これから先に4位、そして表彰台が見えて来たレースでした。ブリラムでも頑張りますので、応援よろしくお願い致します。

82号車 Max Chen選手

スタートドライバーを担当した今日は、スタート直後にポジションを落としてしまいましたが、リカバリーをする事も出来、自分としては満足の出来るレースでした。マシンも終始扱いやすく、自分の担当スティント中プッシュし続けられるセットアップをしてくれたチームにも感謝しています。我々がこのレースに慣れてくれば、強くなることを私は確信しています。次のブリラムに期待して下さい。