【S耐REPORT】Rd.6 OKAYAMA

スーパー耐久シリーズ2021Powered by Hankook 第6戦岡山S耐[2021/11/13-14]

Rd.5の鈴鹿から二か月弱。2021シーズンのスーパー耐久は最終戦を迎えた。舞 台は岡山県の岡山国際サーキット。300Kmレースの今決勝は、エントリーの全体 を2 グループに分け開催。ST-2~ST-5 のGr.2 を日曜午前に、SS/YZ Studie BMW が属するST-Z クラスはGr.1で日曜午後に決勝が開催された。

Rd.5 を終えてのチームのポイントランキングは 4 番手。チャンピオン奪取こそ 叶わなかったが、シーズンポイントランキングでのポディウムがかかる最終戦。 ドライバーラインナップは、A ドライバー:山口智英選手、B ドライバー:荒聖 治選手、C ドライバー:坂本祐也選手のレギュラーメンバーで挑んだ。

練習走行

練習走行セッションは木曜日と金曜日に実施。両日共にドライコンディション 下でマシンセットアップを確認。金曜日には予選シミュレーションも実施し、2 日間の走行を終えた。

予選

予選は A,B ドライバーのベストタイム合算でポジションが確定するシステム。決 勝に先立ち行われたフリー走行では、予選シミュレーションと決勝想定のドライ バーチェンジシミュレーションを実施。順調にメニューを消化し、午後からの予 選開始時刻を迎えた。

ドライコンディションの中、A ドライバー予選からスタート。チームは山口選手 をコースオープンと同時に送り出した。山口選手は計測 3 周目までタイヤをウォ ームアップ。計測 4 周目にアタックを行い 1ʼ37.442 を記録。続く計測 5 周目も アタックしたがタイム更新には至らず、7 番手ポジションでこの予選を終えた。

続く B ドライバー予選は荒選手が出走。こちらもウェイティングせず PIT を後に した。アウトラップに続く計測 3 周目までタイヤウォームアップ。4 周目にアタ ックし 1ʼ36.302 を記録。続く計測 5 周目もアタックするが記録更新ならず、こ のセッションを 10 番手タイムで終えた。 この結果を受け、A/B ドライバー合算タイムのポジションは 8 番手。決勝は STZ クラスの 8 番グリッドからのスタートとなった。 また、予選タイムがグリッド順に関わらない C ドライバー予選は、決勝に向けた 確認メニューを実施。セットアップを決勝向けに変更し、実戦想定の燃料を搭載 してコースインした。坂本選手はマシン確認に加えて New タイヤの皮むきやブレ ーキパッドのあたり付け等、メニューを順調に消化。チェッカーまで走行し決勝 の準備を整えた。

決勝

この最終戦の決勝日もコースコンディションはドライ。穏やかな天候のもと決勝 スタート時刻を迎えた。

3 時間レースのドライバー毎の乗車時間規定は、プラチナドライバー枠の荒選手 が最長で 72 分。ジェントルマン枠の山口選手は最低 50 分に定められている。今 決勝は荒選手がスタートドライバーを担当する。

13:30 セーフティーカー(SC)先導のフォーメーションラップがスタート。荒選手 ドライブの SS/YZ Studie BMW は ST-Z クラス 8 番グリッドを後にした。

セーフティーカーが PIT レーンに向かいレーススタート。荒選手はオープニング ラップで 2 つポジションアップ。6 番手でコントロールラインを通過した。5 周 目には更にポジション 5 番手に上げるも、その後再び 6 番手にポジションを戻し 周回を重ねた。荒選手はその後ペースの遅いマシンに前を塞がれた為、予定を早 め 36 周目にルーティンの PIT へ向かった。

 

給油とタイヤ 4 輪交換を済ませ、SS/YZ Studie BMW は坂本選手ドライブで戦 線復帰。見かけ上 8 番手、実質 6 番手でコースに復帰すると、良いペースでラッ プを重ね前のマシンに肉薄。コース上の停止車両回収の為に出された FCY をうま く利用してポジションを上げ 5 番手へ。続けざまにもう一つポジションを上げて 4 番手へ浮上した。直後に再び FCY。坂本選手はここでも FCY 解除のタイミング を利用して更にポジションアップ。SS/YZ Studie BMW は 3 番手で中盤の周回 を重ねて行った。坂本選手はその後後続とのギャップを大きく拡大し、70 周目に ルーティンの PIT へ向かった。

チームはここで PIT 作業時間を詰める為、タイヤ 2 本交換作戦を選択。フロント タイヤのみを交換し、燃料給油を終えたマシンで山口選手はコースへ向かった。 このとき、ポジションは見かけ上 4 番手。冷えてグリップのないフロントと温ま ってグリップのあるリアタイヤのバランスを取りながら、スティント序盤の周回 を重ねて行った。SS/YZ Studie BMW はその後も順調に走行を続けていたが、 交換を行わなかったリアタイヤのグリップが大幅にダウン。中盤以降はペースを 維持出来ずオーバーテイクを許す展開になり、6 位完走でこのレースを終えた。