Round 2 : Malaysia

2019 Blancpain GT World Challenge Asia

SEPANG International Circuit Rd.1 & Rd.2

ポールトゥウィンの完全勝利を飾ったRd.1から一夜明け、Rd.2決勝の日曜日は朝から晴天。気温/路面温度とも前日より厳しいコンディションの下、定刻10:50のレーススタートを迎えた。

Rd.2決勝

Rd.2は前日の後半スティントを担当したドライバーがスタートドライバーを務めるルール。81号車のコックピットには、木下選手が乗り込んだ。フォーメーションラップスタート。先導のセーフティーカーがPITレーンに向かうとグリーンシグナルが点灯。GT3勢に続いてGT4クラスがスタートした。木下選手は危なげのないスタートでオープニングラップから快走。2周で5.3秒のギャップを築き、序盤は1周あたり1秒ずつ後続のマシンを引き離す展開となった。

前日のレース1の結果を受けたサクセスペナルティは15秒。トラブルなく規定のPITストップ時間を迎えられれば、それを消化できるギャップを築けるかと思われたが、7周目にコース上でGT3車両が炎上しSC(セーフティーカー)が導入された。SCのコースインは81号車の直前。7周目までに築いた約10秒のギャップをこの流れで全て失うかと思われたが、SCはGT3のTOPを待つ必要があったため、81号車はそれをパス。木下選手はギャップをほとんどロスすることなく、規定のPITストップに向かった。

81号車を迎えたPITは、事前の木下選手の判断で右側前後タイヤの交換を実施。15秒間のサクセスペナルティを消化すると、砂子選手のドライブでコースへ復帰した。この時、前半スティントで2番手に位置していた77号車は、暫定の1番手。右側2本の交換でタイヤに不安のない砂子選手は、アウトラップからペースを上げると、コントロールライン通過時点にはTOPに2.6秒まで肉薄。77号車をオーバーテイクすると、再び1番手ポジションに浮上した。ライバル77号車も翌周・翌々周と善戦したが、GT3勢にラップダウンされる際の混乱で大きくペースダウン。一方の砂子選手はスムーズにこれを処理し、ペースを維持したことでギャップが再び拡大した。レースはそのまま終盤の周回数を消化。砂子選手は他車のトラブルにも巻き込まれることなく無事にチェッカーを受け、レース1に続いてポールトゥウィンでレース2を飾った

鈴木康昭 チーム代表兼監督

両ドライバー、メカニック、エンジニア、全てのスタッフがミスなく自らの仕事を完璧にこなしたのが最大の勝因でした。15秒のサクセスペナルティを吹き飛ばせたのは、タイヤ2輪交換の効用が大きかったと思います。このまま全戦勝利出来るほど甘いレースではない事は重々承知しておりますが、全て勝つ気持ちで次のタイ戦も挑んでいきたいと思います。今回も応援有難うございました。

 81号車 木下隆之選手

予定どおり良いスタートを決めました。セーフティカーの導入でマージンが帳消しにされるかと不安なシーンもありましたが、それもある程度残したまま砂子選手に繋ぐ事が出来ました。タイヤコンディションも安全マージンを見て2本交換を選択。それも良い具合に当てる事が出来たと思います。完璧なレースでした。

 81号車 砂子選手

木下選手がしっかりマージンを残してくれたお陰で、ピットアウトしてすぐにTOPの77号車に追いつく事が出来ました。そしてオーバーテイク。その後はタイヤマネージメントを行いつつ、ライバルとの距離感も計り、安全なレース運びに徹し自分の仕事をやり遂げました。今回もパーフェクトなレースでした。