Round 4 : Thailand

2019 Blancpain GT World Challenge Asia

前日土曜日の決勝は、左フロントタイヤのグリップダウンに苦しみ2位Finish。レース後に確認されたタイヤはほぼ限界だった事が判り、チームは対策を立てこの日の決勝に臨んだ。

Rd.4決勝

レース2は曇り空の下、定刻通りにスタート。砂子選手が乗り込んだ81号車はGT4クラスの2番グリッドからフォーメーションラップに向かった。

セーフティーカーが最終コーナーからPITロードに向かいレーススタート。GT3に続きGT4がコントロールラインを通過すると、TOP3台が激しいバトルを展開。ライバルも懸命にブロックするが、砂子選手の猛追を凌ぎきれずに81号車はレース序盤に早くもTOPに立った。砂子選手はその後タイヤマネージメントに注力しつつ周回数を消化。2番手に前を伺うチャンスを与えずレースをコントロールすると徐々に後続を引き離し、17周目に規定のPITストップに向かった。

前日のレースでタイヤコンディションの悪化に苦しんだチームはここで左側2本のタイヤ交換を実施。規定のPITストップ時間+レース1のサクセスペナルティ10秒を消化すると木下選手のドライブでコースに復帰した。

全てのマシンが規定のPITストップを終えたPITウィンドー後のポジションはTOP。木下選手は前半スティントの砂子選手同様、タイヤを労りつつマシンをコントロール。ペースを押さえながらも後ろのマシンに隙を見せない鉄壁の走りで周回を重ねた。迎えた25周目、停止車両回収の為にセーフティーカー導入。隊列を率いたペースカーがPITロードに向かうと、残り時間5分を切ったタイミングでレースは再開された。

セーフティーカー先導で81号車とのギャップが埋まった後続のマシンはこのタイミングで猛プッシュ。ファイナルラップにはテールトゥノーズの状態となったが、そこは木下選手のコントロール下。チームは絶大の安心感を持って81号車のTOPチェッカーフラッグを見守った。

 

 

鈴木康昭 チーム代表兼監督

タイ、ブリーラム戦のレース2を優勝する事が出来ました。AMGが非常に得意としているサーキットだけに昨日同様非常に苦しい展開とはなりましたが、今日の勝利は二人のドライバーの経験値の高さで勝ち取れた優勝だと思います。特に後半のスティントを担当した木下選手のドライブはベテランならではのいぶし銀の巧さが光りました。いよいよ次戦から鈴鹿そしてフジと母国ラウンドとなります。皆様の前で昨年以上に速くなったM4GT4で闘えるのを、今からとても楽しみにしています。

81号車 木下隆之選手

レース1の決勝結果を受け、昨日以上にタイヤマネージメントに徹した我慢のレースでしたが、結果はシナリオどおり優勝。レースをコントロールする力が非常に重要な一戦を完璧に勝利して満足しています。次はいよいよ鈴鹿とフジの日本ラウンド。皆さんの前で走る事を今から楽しみにしています。

81号車 砂子選手

スタート直後はトップ3台の激しいバトルにシビレました。アジアのGT4レベルの成長を感じました。タイヤマネジメントに注意しながら完璧な仕事が出来、レース通して、BMW Team Studieのパフォーマンスが見せつけられたレース2だったと思います。