Round 8 : Fuji
2019 Blancpain GT World Challenge Asia Rd.8 FUJI SPEED WAY
前日のRd.7では、81号車が2位Finishで82号車が6位Finish。81号車は性能調整に負けない速さを見せていただけに、悔しい結果となった。81号車のRd.8決勝は、この結果を受けてサクセスペナルティ10秒。前日より5秒短いハンディに必勝の思いで決勝に臨んだ。
Rd.8決勝
天候は前日同様曇り。ドライコンディション下で決勝時刻を迎えた。クラスポールポジションの81号車には砂子選手。井田選手の82号車は7番グリッドにマシンを着けた。
決勝はオンタイム。14:05セーフティーカー先導でフォーメーションラップが開始された。隊列を率いたセーフティーカーがPITロードへ向かい、シグナルグリーン。81号車はスタートでライバルに先行を許し2番手にポジションダウン。井田選手はオープニングラップでポジションを2つ上げ、5番手でコントロールラインを通過した。81号車とライバル77号車のラップタイムはほぼ互角。2台はテールツーノーズで序盤の周回数を重ねた。
迎えた7周目。砂子選手は77号車をオーバーテイク。再びTOPへ。PITウィンドーオープンまでライバルを抑え、16周目に規定のPITストップへ向かった。82号車の井田選手はタイヤを労りつつ、前半スティントの周回数を消化。14周目に規定のPITへ向かった。
全てのマシンがPITを終え隊列が整った18周目は、木下選手がTOPで梅田選手は6番手。サクセスペナルティ分以上の大きなギャップを築き、81号車のポジションは盤石。あとは82号車がどこまでポジションを上げられるかがレースの見どころかと思われたが、直後に82号車がスピン。後続車両との接触もあり、梅田選手は21周目にマシンをPITに戻し、このレースを終えた。
22周目、車両回収のためセーフティーカー導入。81号車のマージンはこれによって大きく削られたが、残り10分でのレースリスタート後も木下選手はレースをコントロール。厳しい性能調整を跳ね返し、見事ポールトゥウィンでRd.8に勝利した。
鈴木康昭 チーム代表兼監督
これまでの勝利でも、最もホッしたというのが正直な感想でした。やっぱり地元のレースは特別です。昨日以上にたくさんのファンの皆さんやスポンサー様にお越し頂いておりましたから、勝てて良かったです。
81号車 木下隆之選手
今回は砂子選手の頑張りがすべてでしたね。BMWへのBOP締め付けが厳しくなったことで、ストレートスピードで苦戦することになったにも関わらず、トップを奪い返した。僕に変わってすぐライバルが自滅。セーフティカーが介入して肝を冷やしたものの、なんとか勝つことができました。このBOPで勝てたのは、ちょっとした奇跡かもしれません。マシンとチームの力だと思います。
81号車 砂子選手
タフなレースでした。スタートで#77に先行されましたが、タイヤマネージメントに気をつけてプッシュしながらパス出来ました。BOP縛りを跳ね返す、いい仕事ができ満足しています。今回の1勝は価値あるモノと思っています。沢山のファンの前で素晴らしいバトルと優勝を見せられて改めてチームスタッフに感謝です。