Round 10 : KOREA

2019 Blancpain GT World Challenge Asia Rd.10 KOREA INTERNATIONAL CIRCUIT

予想外のペナルティで勝利を取り逃したレース1から一夜明けた日曜日は晴天。前日の結果によって、PITストップ時のサクセスペナルティもなく、順当に戦えばシリーズタイトルが決まる一戦だけに、チームは万全の準備を整えレース2に臨んだ。

Rd.10決勝

土曜日・日曜日でスタートドライバーが変わるため、このレースは木下選手が前半スティントを担当。81号車は木下選手のドライブでGT4クラスの2番グリッドに着いた。

真夏の強烈な日差しの下、シグナルオールブラックでレーススタート。GT3勢のような接触はなく、81号車は2番手ポジションで1コーナーに飛び込んだ。木下選手はこのオープニングラップからTOPを猛追。序盤に早くもライバルをオーバーテイクすると、81号車は1周目のコントロールラインをTOPで通過した。

前日より更に上がった気温と路面温度下でのこのレース最大の敵は温度問題。前を塞ぐマシンがいない絶好の状況で、81号車は前半スティントの周回数を重ね、PITウィンドーオープンを迎えた。チームはタイミングを見計らい81号車にPIT INをコール。木下選手は13周目にPITに入ると砂子選手にマシンを託した。

砂子選手のドライブで81号車がコースに戻った時のポジションはAMGに続いての2番手。全車が規定のPITを終え、GT4の隊列が整った時の前車とのタイム差は4秒以上。砂子選手はタイヤを労りつつTOPを猛追。わずか3周でライバルを捉えると、18周目の1コーナーでこれをオーバーテイク。81号車のポジションを再びTOPに戻した。砂子選手はこの後、後続とのギャップを徐々に拡げながら、後半スティントの周回数を消化。確実な走りでチェッカーを受け、2019年シーズンのドライバーズタイトル獲得を決めた。

 

 

鈴木康昭チーム代表兼監督

今シーズンの目標は昨年取り逃がしたドライバーズチャンピオンのみでしたので今日の勝利でそれを獲得出来、今は嬉しさとホッとした安堵の気持ちが入り交じった、少し不思議な気分でおります。唯一のBMW Teamでアジアタイトルが獲れた結果には大変満足しております。BMWの走りの素晴らしさを十分にアジア中にアピール出来たと自負致しております。勿論、皆さまの温かく力強い応援が最高の武器になりました。本当に有難うございました。チーム全員、胸を張って帰国致します。

木下選手

灼熱のレースは、ドライバーだけでなくてマシンにとっても過酷です。ですので、追走はしたくない。熱的に厳しいですからね。なのでオープニングラップでトップに立つ。フレッシュエアを浴びながらのレースにするつもりでした。完璧に決まりましたね。もうこうなったら怖いものはありません。忘れられない1日になりました。

砂子選手

昨日の借りをキッチリ返す事が出来ました。木下選手も完璧な仕事、チーム全てのスタッフが素晴らしい仕事をしてくれました。有言実行、勝ってシリーズタイトルを!その通りに実現出来た事を誇りに思います。チーム、スポンサー、応援してくれた多くのファンの皆さんに本当に感謝です。嬉しいです!!!