REPORT:ROUND.1 FUJI GT 300KM RACE 7/19/2020

AUTOBACS SUPER GT 2020 SERIES ROUND.1 FUJI GT 300KM RACE

Rd.1決勝日のFUJI SPEED WAYの朝は曇りでウェット。雲間から青空が顔を出す時間もあり、予選時間が近づくにつれてコースコンディションは改善方向に向かった。今シーズン、GT300クラス公式予選1回目のQ1は、参加台数が多いためA/Bの2グループに分けて実施。Studie BMW M6はBグループで出走する。

Q1

直前に行われたAグループのQ1でコースコンディションはほぼドライ。スリックタイヤ装着のStudie BMW M6はコースオープンと同時にPITを後にした。荒選手は計測3周目からアタックを開始。4周目に1:36.898を記録し、Bグループの6番手でQ2に進出した。

Q2

Studie BMW M6には山口選手。チームはトラック上の混雑を避け、若干のウェイティングの後、山口選手を送り出した。タイヤウォームアップの後、計測3周目からアタック開始。決勝を見据えたハード目の難しいタイヤで1:38.019を記録し15番手ポジションでQ2を終えた。

決勝前のウォームアップ走行はドライ路面の曇り。セットアップ確認、ドライバー交代のシミュレーションを行い、20分のセッションを終えた。

決勝

決勝は晴天の下スタート。セーフティーカー先導のフォーメーションラップを終えGT500が、続いてGT300クラスがスタートした。スタートドライバーの荒選手は、1コーナーで前のマシンに並びかけると続くコーナーでアウトからオーバーテイク。レーススタート早々にポジションをひとつ上げた。が、しかし、直後に前方のGT500クラスがクラッシュ。レース序盤はセーフティーカー(SC)が隊列を率いる展開となった。セーフティーカー(SC)ランは6周目で解除。続く7周目、荒選手は前のマシンに肉薄。

8周目の1コーナーでオーバーテイクしポジションを13番手にあげた。荒選手はその後も着実にポジションを上げ続け、20周目には9番手まで浮上。ルーティンのPITストップに向かうマシンが増える中トラック上に残り続け、ラップリーダーのポジションで34周目にPIT INのコールを受けた。続く35周目。後ろから迫るライバルをねじ伏せ、まさにPITロードへ向かおうとしたタイミングでセーフティカー(SC)導入。PITレーンが閉鎖され、荒選手はコース上に残る事を余儀なくされた。最も都合の悪い展開。SC先導で速度を抑え隊列を整えた為、Studie BMW M6は前半で築いたマージンを失った。セーフティーカーがPITレーンに向かいレースリスタート。ようやくドライバー交代を伴うPITストップが可能となり、荒選手はルーティンのPITに向かった。

荒選手からマシンを受け取った山口選手は14番手でコースに復帰。序盤、無線が通じないトラブルに見舞われたものの、レースペースには影響を及ぼさず、着実に後半スティントの周回数を消化。SUPER GT初参戦ながら、GT500クラスとの関係にも苦労する事なく、ノントラブルの15位完走でStudie BMW M6はRd.1のチェッカーフラッグを受けた。

 

 

鈴木康昭 代表

三年ぶりに復帰したSUPER-GTの開幕戦が終わりました。結果は15位完走。荒で引っ張って山口に繋ぐ作戦でしたが、運悪くセーフティカーのタイミングと重なってしまい順位を上げることが出来ませんでした。ただ今回デビューレースとなった山口の走りを中心に収穫も多かったので、次戦も同じフジなのでまずはシングルを目標に頑張っていきたいと思います。あっ、人気投票第1位はとっても嬉しかったです。応援有難うございました。

木下隆之 スポーティングディレクター

初戦とどう戦うべきか。我々は濃密なコミュニケーションを重ねた。そして導き出したのは、まず我々の、いま与えられた現場を知ることに徹することだった。我々には激しく高度なコンペティションの世界で戦う権利を有しているのか、あるいは勝利を望むことすら許されないのか。それを検証するためのレースだったように思う。我々が選んだ戦略は保守的なのものにした。そしてその結果、我々は十分に、この激烈な世界を戦い抜く資格を手にしているとする確信を得たのだった。課題は山積だ。だが、解決の糸口は見えた。期待は募る。

荒聖治 選手

まずは、2020年シーズンの開幕戦を無事に迎える事ができて、この状況の中で開催を実現してくれたGTA及び関係者の皆様に感謝しています。決勝では、セーフティーカーのタイミングで順位を落としてしまいましたが、M6GT3の高いパフォーマンスを予選・決勝を通じて感じる事ができました。第2戦では、もっと上の順位で戦いたいと思います。次戦も応援宜しくお願い致します。

山口智英 選手

スーパーGT初参戦は、ルーキーという言葉で誤魔化す訳ではないですが、自分の目標として「無事に完走する」でした。緊張の中始まったレースは、予選からドライになり、天気も味方してくれたと思います。開幕戦を無事に完走する事ができて、色々と勉強になりました。次戦も富士なので、今回勉強した事を繋げていきたいと思います。レースもStudieです!