Round 11 :China

2019 Blancpain GT World Challenge Asia Rd.10 SHANGHAI INTERNATIONAL CIRCUIT

 

前戦韓国ラウンドは、レース 1 がスタート時に課せられたペナルティで 4 位 Finish。レース 2 は TOP チェッカーを受け、最終戦を待たずにドライバータイトルを獲得した。一方、チームランキングは、フジ戦以外の全てを 81 号車 1 台で戦って来た為、最終戦を前に 2 位。2 台フルエントリーのライバルとのポイント差は小さくないが、ダブルタイトル奪取に向けこの最終戦に 2 台体制で挑む。通常、レース前・後半でドライバー交代が必要なこのレースだが、7 秒の PIT ストップ時間追加で単独ドライバーでも出走が可能。81 号車は木下選手が、82 号車は砂子選手が担当し、レース1・レース 2 ともドライバー交代を行わず出走する。
レース1の朝は快晴。前日のフリー走行では、マシンセットアップに  対する両ドライバーのコメントは完全に一致。タイムもコンマ数秒内に  収まった 2 台だが、午前のフリー走行では 81 号車がセットアップに苦しみ、セッション終了間際までマシンの調整に追われた。

公式予選 1

81 号車には木下選手、82 号車には砂子選手が乗り込み、セッションスタート。81 号車・82 号車ともタイミングをずらし、1 分間のウェイティングの後コースインした。セットアップが決まらない 81 号車は 2周アタックを行ったがタイムが伸びず 6 番手。82 号車は計測 2 周目に2:18.331 を記録し 2 番手で Q1 を終えた。

公式予選 2

Q1 同様、81 号車・82 号車ともに 1 分間のウェイティングの後、コースイン。木下選手・砂子選手とも計測 2 周目に Best タイムを記録し、81 号車は 3 番手、82 号車は TOP で Q2 を終えた。

Rd.11 決勝

決勝は 16:15 開始。青空の下、スタート時刻を迎えた。砂子選手の 82 号車は 2 番手グリッド、木下選手の 81 号車は 6 番グリッドにマシンを着け、フォーメーションラップスタート。シグナルオ  ールグリーンでレースがスタートした。木下選手は最高のスタート決め 6 番手から TOP にジャンプアップ。砂子選手はポジションキープで 1 コーナーに飛び込んだが、直後にGT3 車両のクラッシュが発生。それを避ける為、ポジションを 2 番手・3 番手に下げた。このクラッシュでセーフティーカー導入。10 分間隊列を率いた後、PIT ロードに向かうと、レースは 4 周目に再開した。砂子選手は TOP のマシンに肉薄するも、オーバーテイクには至らない。一方の木下選手はポジションをひとつ落として、ルーティンの PIT ストップ時間を迎えた。

このレースでは 81 号車・82 号車共に PIT ストップ時間は通常に加えて前戦優勝のサクセスペナルティが 15 秒、単独ドライブに対する追加分が 7 秒。先に入った木下選手は、合計 22 秒のハンディを消化。左側前後 2 本のタイヤ交換を済ませコースへ復帰。続く砂子選手もタイヤ交換と追加の 22 秒を消化してコースへ復帰した。隊列が整ったときの 2 台のポジションは、82 号車が 4 番手、81 号車が 5 番手。2 台はまず 3 番手のマシンをオーバーテイク。ポジションを 3 番手 4 番手に上げると、更に 2 番手マシンが PIT ストップ時間の不足でペナルティを受けたため、ポジションアップ。82 号車が 2 番手、81号車が 3 番手となった。2 台はその後もペースを維持。タイヤのグリップダウンに苦しみながらも木下選手の 81 号車が 3 位、砂子選手の81号車が 2 位でレースを終えた。