Round 5 : Suzuka
2019 Blancpain GT World Challenge Asia
Rd.5 Suzuka International Circuit
Sepang、Buriramで開催されたフライアウェイ4戦中3戦を制し、BMW Team Studieの2019シーズンはいよいよ中盤の日本ラウンドへ。この鈴鹿戦からオフィシャルパートナーにPanasonic LUMIXを迎えたチームは、勇躍鈴鹿サーキットに向かった。
この鈴鹿戦は金曜からの公式スケジュールに追加して、木曜日に5時間の練習走行セッションが設けられた。Team Studieは午後の2時間だけを走行。セットアップ確認を含め、今後のレースの下準備を行い、予定の作業を全て消化し走行を終えた。
レースの公式スケジュールは、通常どおり金曜日が練習走行2本。土曜日が練習走行と予選1・2、そしてRd.1の決勝。日曜日はRd.2の決勝のみ。
81号車は木曜・金曜の全ての練習走行セッションでTOPタイムを記録。ウェットコンディション下で行われた公式予選前の練習走行セッションもTOPタイムを記録し予選へ挑んだ。
公式予選1
気温の上昇と練習走行セッションで路面コンディションはドライアップ。一部ウェット箇所は残るものの、予選はドライコンディションで行われた。この予選は木下選手が担当。81号車は予選スタートから5分ウェイティングして走行スタート。木下選手は計測1周目にコースレコードの2:14.686を計測。1回のアタックでレース1のポールポジションを決め、マシンをPITに戻した。
公式予選2
Q2は砂子選手が担当。81号車は、Q1同様コースオープンから5分間のウェイティングの後コースイン。計測1周目はクリアラップが取れないながらも2:15.369でTOPタイムを記録。計測2周目には2:14.404でコースレコードを更新しTOPでQ2を終えた。
Rd.5決勝
午前から徐々に天候が回復し、決勝は完全なドライコンディション。太陽が顔を見せ気温・路温とも急上昇するなか、鈴鹿戦レース1の開始時間を迎えた。
GT4クラスのポールポジションに着いた81号車は木下選手のドライブでフォーメーションラップへ。GT3の隊列に続きコントロールラインを越えてレースがスタートした。
木下選手はオープニングラップから快走。1周目から周回を重ねる毎に後続を1秒ずつ引き離し、PITウィンドーオープンまで充分なギャップ築くかと思われたが、タイヤのグリップは序盤からダウン傾向。砂子選手の後半スティントにグリップを残す為、タイヤを温存した走りに徹し12周目に規定のPITストップに向かった。
81号車を迎えたチームは、フロントタイヤ2本交換を実施。砂子選手が乗り込んだマシンは、ドライバー交代を終えたライバル77号車の前、ポジション1でコースに復帰した。クラスTOPの砂子選手は背後に迫る77号車とのギャップを巧みにコントロール。オーバーテイクの隙を与えずギャップを拡げはじめたが、迎えた19周目ヘヤピンのブレーキングで77号車が81号車左後方にHIT。砂子選手は上手くリカバリーしたがタイヤの破損でPIT INを余儀なくされた。PITは素早い作業で砂子選手を再びコースに送ったが、失ったタイムは大きく81号のレース1は6位完走となった。
鈴木康昭 チーム代表兼監督
獲れたレースだっただけに非常に残念ですが、これもレース。明日の決勝で結果を出します。
81号車 木下隆之選手
タイヤコンディションが整っている時には速い。予選もオープニングラップも、瞬発力はある。ただ、路面温度が高まると、ペースでダウン。それが気になりますね。GT3との混戦を利用して引き離すしかなかった。それが成功して、15秒のサクセスペナルティ分を稼げたのは良かったかもしれませんね。
81号車 砂子選手
Fタイヤ2本を交換し、ルーティーンピットを終えてコースインした時には2番手#77が真後ろにいる状態でした。Fタイヤ交換でオーバーステアが顕著に出ていましたが、4~5Lapでバランスが取れるだろうと丁寧にドライビングしました。チェッカーまで残り15分のヘアピンで後続の#77がブレーキングで右リヤバンパーにヒット。右リヤタイヤがパンクし、ピットを余技なくされました。#77ドライバーの無謀なドライビングで獲れたレースがダメになってしまい、非常に残念です。明日はスタートから速さをお見せします。