Round 9:CHINA

BLANCPAIN GT SERIES Asia Rd.9 Shanghai International Circuit 2018

鈴鹿の1勝に続いて、FSWでは2レース共に81号車がポールトゥウィン。それを受け今回のRound.9&10はシーズンタイトルの奪取に最重要ラウンドの為、チームは必勝の思いを胸に上海へ降り立った。上海戦の練習走行は、通常どおり金曜日と土曜日で合計3本。81号車は、金曜午前のセッションでライバルにわずかな先行を許したものの、午後のセッションでは1秒以上の差を付けてTOPタイムを記録。土曜午前の練習走行でも同様に速さを見せ、自信を持って予選に挑んだ。一方の82号車も、金曜に発生したトラブルを土曜の朝までに解消。土曜の練習走行セッションを好タイムで終えて予選へ挑んだ。

公式予選1

Rd.9土曜午後の決勝スタートドライバーを決める予選1回目は、81号車が木下選手、82号車はMax選手が担当し、二台は続いてコースインした。両選手は計測1周目からアタック。木下選手が暫定TOP タイム、MAX選手は3番手タイムを計測した。木下選手は続く計測2周目も2:19.549で記録を更新。3周目4周目はクーリングに充て、5周目にタイム更新を狙うが、トラフィックにかかりアタックを中断。ポールポジションは確実と見たチームは、81号車をPITに戻した。一方の82号車は、2周目以降もアタックを続けたが、タイム更新はならずチェッカーフラッグ。81号車はポールポジションを獲得し、82号車は4番手ポジションでQ1を終えた。

公式予選2

Q2は81号車が砂子選手、82号車は浦田選手がドライブ。Q1同様、計測1周目から1番手3番手タイムを記録すると、2周目にも砂子選手は2:18.987でベストを更新。3周目をクーリングに充てると、4周目には再度アタックを実施するが、更新はならずマシンをPITに戻した。浦田選手の82号車は2周目以降もアタックを実施。チェッカーまで記録更新を狙ったがタイムアップはならず、81号車が1番手、82号車が4番手でQ2を終えた。

Rd.9決勝

決勝は81号車がGT4クラスのポールポジション。82号車は4番手からのスタートとなった。1周のフォーメーションラップを経て、セーフティーカーがPITロードへ向かい、レーススタート。

1番手ポジションでスタートした81号車は、1コーナーをスムーズにクリア。序盤から後続を引き離し、前半スティントで大きなギャップを築く展開になるかと思われた。が、2周目後半にコースオフ車両が発生。81号車は6周目までセーフティーカー先導が続き、速さを発揮出来ない展開となった。一方のMax選手は、SC中に冷えたタイヤのグリップに苦しみコースオフ。スタート時の4番手から7番手までポジションを落としてしまった。迎えた10周目、規定のPIT作業を行うPITウィンドーがOPEN。チームはまずピットインに最も良い場所を走っていた82号車へBOXをコールし、Max選手はマシンをPITへ向けた。

SC導入で作戦どおりのギャップを築けなかった木下選手は、前戦の結果に課された15秒のサクセスハンディを埋めるため、猛プッシュ。11周目に無線を受け、規定のPIT INに向かった。

Max選手からマシンを受け取った浦田選手は、6番手ポジションでコースに復帰。ペースの上がらない前のマシンに周回毎に迫ると、18周目にオーバーテイク。ポジションを5番手に上げた。浦田選手はその後、タイヤグリップが落ちたマシンを苦しみながらもコントロール。ポジションを守りきり5位でチェッカーを受けた。

一方、砂子選手の81号車は、15秒のサクセスハンディを消化してコースへ復帰。TOPでのコース復帰を狙ったが、レース序盤のSC先導で思った様にギャップを築けなかった事が響き、ポジションを2番手に落としてしまった。砂子選手はその後、タイヤのグリップダウンに苦しみながらレース後半の周回を消化。81号車は2位完走でこのレースを終えた。

 

 

 

鈴木康昭 チーム代表兼監督

Rd.9は2位表彰台を獲得しました。このBlancpain GTシリーズの特徴、前戦の結果(今回で言えばFSWレース2の優勝)に対して課せられる15秒のサクセスハンディが、連勝をとても難しいものにしている事をあらためて感じました。TOPでFINISHした666号車とのタイム差は13秒。このレース、彼らはサクセスハンディが1秒もなかったので同条件であれば勝利できましたが、それがこのレースのルール。今回、一番勝たせてはいけないポイントリーダーに優勝させてしまいましたが、残り3戦を全て勝つつもりで気持ちを切り替えてます。まずは明日。666号車は15秒のハンディ、対する我々81号車は10秒のハンディです。十分勝機はあると思っています。頑張って闘ってまいりますので、引き続き応援よろしくお願い致します。

81号車 木下隆之選手

ポールポジションを二人とも取れて、そこまでは良い勢いでした。前回のFSWの勝利で15秒のサクセスハンディがありましたので、それをどう克服するかが課題でした。スタートで自分が15秒以上のギャップを作り、砂子選手はポジションキープでゴール。さほど難しい内容ではありませんでしたが、予定どおり築きはじめたリードをセーフティーカーにキャンセルされ、計算が狂ってしまいました。アンラッキーでしたがこれもレースです。ライバルも良いペースで走っていましたので、明日も楽なレースでは無さそうです。頑張って走りますので応援よろしくお願い致します。

81号車 砂子選手

Q1.Q2のポールポジションまではとても良かったのですが、アンラッキーなレースでした。我々のレースポテンシャルとしては、後半タイヤのドロップに大変悩まされました。とても丁寧にドライブしても、曲がらないし停まらない。オーバーステアも非常に強く非常にタフな状況でした。明日どうするかの策はまだ出来ていませんが、ポールポジションスタート。現状では精一杯走る事しか出来ませんので、皆さま応援よろしくお願い致します。

82号車 浦田健選手

我々82号車は4番手からのスタート。予選の感触も良く、Max選手スタートで決勝に臨みました。SC導入でタイヤが冷えてしまいSC後のリスタートではタイミングが合わず、ポジションを落としてしまったので、後半ロングスティントの作戦になりました。自分のスティントでは5番手までポジションを上げましたが、20周目からタイヤがとても厳しくなり、ペース上げられず5位でFinishとなりました。明日も4番手からのスタート。サクセスハンディもありませんので、81号車tp1-2フィニッシュを狙います。明日も応援よろしくお願い致します。

82号車 Max Chen選手

皆さんこんにちは。今日、我々は4番手スタートでした。SC後にポジションアップを狙いましたが、SC中にタイヤが冷えてしまい、ドライブが非常に難しくなりました。SC後にライバルをオーバーテイクしようとしましたが、運悪くターン11でコースオフ。大変申し訳ありませんでした。明日もハードなレースになると思いますが、良いリザルトを手に入れたいと思います。応援に感謝します。