Round 9 : KOREA

2019 Blancpain GT World Challenge Asia Rd.9 KOREA INTERNATIONAL CIRCUIT

これまでに無く厳しい性能調整に苦しみレース1は2位Finish。レース2は性能調整を上回るパフォーマンスを見せてTOPチェッカー。鈴鹿に続いてホームコースでも別格の速さを見せた。国内2連戦を終えて、舞台は再び海外へ。目前の栄冠を確実に掴み取るべく、チームは万全の準備を整えて韓国に乗り込んだ。

このKIC(KOREA INTERNATIONAL CIRCUIT)は木下選手・砂子選手共に初めての走行。金曜日の走行は、シミューレーターで習熟を重ねて来た砂子選手からスタート。セッション序盤からターゲットタイムをクリアし、順調に走行スケジュールを消化した。レース1の朝は快晴。朝から気温が30℃に迫るコンディション下で朝の練習走行がスタートした。81号車は決勝を見据えた燃料とタイヤで走行。予定のメニューを消化してこのセッションを終えた。

公式予選1

気温32℃、路面温度51℃。マシンには砂子選手が乗り込んだ。81号車は他車とのタイミングをずらし、最後尾でコースイン。計測一周目からアタックを開始した。1周目TOPタイム。2周目もタイム更新したがライバル勢も快調で81号車はポジション2。クーリングラップを挟んだ計測4周目にベストタイムを更新し、レース1のポールポジションを決めた。

公式予選2

Q2は木下選手が担当。Q1同様、若干のウェイティングの後、81号車はコースインした。木下選手は計測1周目にTOPタイムを記録。続く2周目もベストタイム更新でTOP。タイヤ温存を選択したチームは木下選手をPITに呼び戻した。しかし、この判断が裏目に。ライバル111号車がラストアタックでベストを更新し、81号車は2番手でこの予選を終えた。

Rd.9決勝

KIC上空は曇天。雲間からは青空がのぞき、薄日がさすコンディションで決勝の時刻を迎えた。ポールポジションの81号車には砂子選手。セーフティーカー先導のフォーメーションラップの後、シグナルオールブラックでレースがスタートした。砂子選手はスタート直後の混乱に巻き込まれる事なく1コーナーをクリア。ポジションキープでGT4の隊列を従えた。しかし、直後からペースの上がらないGT3に前を塞がれる。今回のレースは前戦の勝利の結果、サクセスペナルティが15秒。勝利のため、前半スティントで後続とのギャップをできるだけ築く事が非常に重要なだけに、序盤は苦しいレース展開となった。迎えた5周目。スタート時に隊列を乱したとの理由で81号車にドライブスルーペナルティの裁定が下された。砂子選手は7周目にペナルティを消化。81号車はこれによってポジションを5番手に落とした。10周目。規定のPIT作業を行うPITウィンドーがオープン。砂子選手PITに向かうとは木下選手に81号車を託した。
15秒のサクセスペナルティを消化した81号車がコースに戻った時の前車とのギャップは20秒以上。木下選手はここから怒濤の追い上げを見せ、残り時間が10分を切った20周目にはついに4番手のマシンを捉え、23周目にオーバーテイク。3番手のマシンへも1秒差まで迫ったが、オーバーテイクには至らず、81号車は4位でこのレースを終えた。

 

鈴木康昭チーム代表兼監督

気合いが空回りした、そんな一日でした。内容についてはレポートの通りです。これで本日の結果をもとに明日のレースはノンペナルティで迎えられます。明日勝てば年間ドライバーズチャンピオン決定です。いまはそれだけを目指し明日を迎えます。引き続き応援のほど宜しくお願い致します。今日はガッカリさせてしまい申し訳ありませんでした。明日一緒に感動しましょう!

木下隆之選手

コースインしたときは5番手でした。4番手とのギャップは24秒。本来であれば、追いつくタイム差ではありませんでしたが、諦める気は一切ありません。フルプッシュを続けた結果、ファイナルラップ前にはオーバーテイク。ファイナルラップで表彰台まで狙いましたが、あと1秒届かずレースを終えました。明日はサクセスペナルティなし。優勝します。

砂子智彦選手

スタート時のストレートで前のGT3から車幅1/4分横にずれていたのですが、その前のGT3が更に1/4グリッド枠からずれていた為、結果的に81号車は1/2グリッドの枠からずれていると判断されペナルティを受けました。ミスです。とにかく隙を作らない様に気をつけ、明日は気持ち切り替えてチャンピオンを決めたいと思います。