REPORT:PIRELLI Super Taikyu 2020 Series Rd.2
Round 2 菅生スーパー耐久3 時間レース [2020/10/10-11]
前戦24 時間レースから5 週間のインターバルを経て、舞台は東北へ。スポーツランド菅生でRd.2 が開催された。
このレースから21号車Teamサントメプリンシペ with Studieも本格始動。東風谷選手、眞田選手、高橋選手の3 名体制で2020 シーズンに挑む。20号車は、木下選手と砂子選手、鈴木選手のレギュラー3名でエントリーした。
練習走行
練習走行は金曜日に午前・午後それぞれ1 時間半の枠で行われた。20 号車は主にセットアップの確認を、21 号車はドライバーの習熟度を上げる為、周回数を重ねることに専念し、用意されたメニューを消化してセッションを終えた。
予選
このレースの予選は、A/B/C それぞれのドライバーが走行。A ドライバーとBドライバーのベストタイム合算で予選ポジションが決まる。20 号車はA ドライバー:鈴木選手、B ドライバー:木下選手、C ドライバー:砂子選手のラインナップ。21 号車はA ドライバー:東風谷選手、B ドライバー眞田選手、C ドライバー高橋選手のラインナップで出走を予定していたが、天候不良のために主催者判断で公式予選はキャンセル。決勝スターティンググリッドは、Rd.1 のリザルト順と発表された。
Rd.1 クラス2 位の20 号車SS/YZ Studie BMW は、ST-Z クラスの2 番グリッドから、今回が初参戦の21 号車STP with Studie BMW M4GT4 はクラス最後尾からスタートする。
決勝
朝から霧雨が降り続けた天候は、決勝時刻が近づくにつれて回復方向へ向かうも路面はウェット。20号車SS/YZ Studie BMW と21号車STP with Studie BMW M4GT4 は、ウェット用タイヤを装着してスターティンググリッドを後にした。スタートドライバーは20 号車が木下選手、21 号車は眞田選手。セーフティーカーがPIT ロードに向かいレースがスタートした。
20 号車と21 号車はクリーンにスタートを決めたが、木下選手はグリップのないマシンに苦しみオープニングラップからポジションダウン。1 周目のコントロールラインを5 番手で通過した。クラス最後尾スタートの眞田選手は、2 周目に一つ5周目にもう一つと着実にポジションアップ。6 周目には木下選手の直後に付き、序盤は木下選手を眞田選手が追う展開で周回を重ねていった。
迎えた18 周目、裏ストレートエンドで20 号車と21 号車が接触。眞田選手はいったんPIT へ向かい、ダメージチェック後にコース復帰したが、ハンドリングに異常を感じ再びPIT IN。マシンをPIT 内に入れ、修復作業に入った。
20 号車の木下選手は、22 周目にルーティンのPIT IN。鈴木選手ドライブでコースに復帰した。20 号車のタイヤは木下選手のスティント後半からドライ方向に向かったコンディションに合わせスリック。ライバルに先駆けてタイヤを替えアドバンテージを発揮する作戦だったが、再び雨が落ち始め、鈴木選手はグリップがないマシンと格闘する展開となった。
チームはスティント中盤に予定外のタイヤ交換を実施。ウェットタイヤを得た鈴木選手は良いペースで後半スティントの周回を重ね、ルーティンのPIT に向かった。一方、21 号車は30 分以上にわたったマシン修復を経て、高橋選手のドライブでコースに復帰。高橋選手はレースペースも良く、順調に周回を消化していった。
このレースのラストスティントを担当したのは、20 号車が砂子選手、21 号車は東風谷選手。1 周違いのタイミングで先に砂子選手が、続けて東風谷選手がルーティンのPIT作業を終えたマシンでコースに向かった。
砂子選手はグリップのないマシンに苦しみながらも、前のマシンより1 周あたり3 秒速いペースで周回を重ねライバルに肉薄。コンマ5 秒差まで追い詰めたが、オーバーテイクには至らず、SS/YZ Studie BMW は7 位完走でこのレースを終えた。東風谷選手の21 号車もラストスティントはグリップのないマシンに苦しんだが、順調にラップを重ね9 位でこのレースを終えた。