REPORT:PIRELLI Super Taikyu 2020 Series Rd.3
Round 3 スーパー耐久レース in 岡山 [2020/10/31-11/1]
雨に終始した菅生戦に続くRd.3の舞台は、『晴れの国 岡山』の岡山国際サーキット。週末を通して好天の下、レースは開催された。
このレースもSS/YZ RACING with Studieの20号車は木下選手と砂子選手、鈴木選手のレギュラー3名。Team サントメプリンシペ with Studieの21号車も東風谷選手、眞田選手、高橋選手のレギュラー3名でエントリーした。
練習走行
練習走行は金曜日。1時間枠3本のスケジュールで行われた。チームは前戦で振るわなかったセットアップの見直しを実施。それぞれのセッションで準備したメニューを消化し、マシンを岡山国際サーキットに合わせて仕上げ練習走行セッションを終えた。
予選
このレースの予選は、AドライバーとBドライバーのベストタイム合算で予選ポジションが決まるシステム。
20号車は予選出走ドライバーラインナップをAドライバー:鈴木選手、Bドライバー:砂子選手、Cドライバー:木下選手に変更し出走。今回がスーパー耐久の予選初走行となる21号車は、Aドライバー:東風谷選手、Bドライバー眞田選手、Cドライバー高橋選手のラインナップで予選に挑んだ。
Aドライバー予選
20号車、21号車共に予選スタートと同時にコースイン。鈴木選手、東風谷選手ともに序盤じっくりとタイヤをウォームアップして、4周目にアタック開始。20号車の鈴木選手は周を追う毎にタイムを更新し、計測7周目に1:37.299を記録。4番手でこの予選を終えた。21号車の東風谷選手は計測8周目に1:39.093を記録。8番手で予選を終えた。
Bドライバー予選
Aドライバー予選によってタイヤラバーが乗り、コースコンディションが向上したBドライバー予選は、3周目からアタック開始。砂子選手はアタックとクーリングを繰り返し、計測7周目に1:37.066を記録して7番手。眞田選手は計測8周目に1:38.116を記録して8番手で走行を終え、A/B両ドライバーの合算タイムで20号車SS/YZ Studie BMWは5番手。21号車 STP with Studie BMW M4GT4は8番手でRd.3の予選を終えた。
Cドライバー予選
Cドライバー予選はスターティンググリッドに直接影響が無いため、木下選手は決勝に向けた準備を実施。予定したメニューを消化しセッションを終えた。21号車の高橋選手は、岡山国際サーキットの習熟度を上げる為に周回を重ね、自身のベストタイムを更新してこのセッションを終えた。
決勝
決勝日も岡山サーキットは晴れ。秋らしく爽やかな青空の下、決勝スタート時刻を迎えた。20号車SS/YZ Studie BMWは木下選手、21号車STP with Studie BMW M4GT4には眞田選手が乗り込み、マシンはスターティンググリッドへ。
13:30、オンタイムでレーススタート。20号車、21号車共にクリーンなスタートを決めたが直後の2コーナーで20号車が前のマシンと接触。辛くも自力でPITへ戻ったが、SS/YZ Studie BMWのレース前半はマシンの修復に時間を取られる展開となった。
マシン修復はST-Zクラスが22周目を迎えたタイミングで完了。20号車は鈴木選手のドライブでコースに復帰したが、直後にオープニングラップのクラッシュに対するドライブスルーペナルティの裁定を受け、一旦PITロードに向かいペナルティを消化し戦線に復帰した。
一方、眞田選手の21号車は良いペースで周回を重ねポジションアップ。一時、3番手までポジションを上げ、1時間以上にわたる担当のスティントをしっかりとまとめ、ルーティンのPITに向かった。
21号車のセカンドスティントは高橋選手が担当。今回のレースがこのコースの初走行だった高橋選手は、レース中も習熟度が向上。自身の担当時間を無事に走りきり64周目に最後のPITストップへ向かった。
20号車鈴木選手のスティントは53周もの長丁場。マシン修復に時間を取られたため、レース結果への直接の影響こそないものの、良いペースで周回を重ね続け、砂子選手が待つ最後のPITへと向かった。
高橋選手から7番手ポジションで21号車を受け取った東風谷選手は、手堅くラストスティントの周回を重ね続けSTP with Studie BMW M4GT4は7位完走、砂子選手がドライブするSS/YZ Studie BMWは8位完走でこのRd.3を終えた。