REPORT:PIRELLI Super Taikyu 2020 Series Rd.5
第5戦 TKUスーパー耐久レース in オートポリス [2020/12/12-13]
Rd.4もてぎ戦から週末を2つ挟み、Rd.5の舞台はオートポリス。SS/YZRACING with Studie はシリーズ終盤での巻き返しを狙い、このラウンドから荒聖治選手の追加加入を決定。荒選手は決勝日からチームに合流する事となった。
それによって、SS/YZ RACING with Studie のドライバーラインナップは木下選手と砂子選手、鈴木選手のレギュラー3名+荒選手の4名体制に。Team サントメプリンシペ with Studie は東風谷選手、眞田選手、高橋選手のレギュラー3名でこのレースに挑む。
練習走行
金曜日に行われた練習走行では、午前のセッションで21号車STP with Studie BMW M4GT4がクラッシュ。深夜に及ぶリペア作業によりマシンの修復は完了し、21号車は土曜日予選前のウォームアップ走行から戦列に復帰した。
一方の20号車 SS/YZ Studie BMWは、ノントラブルで予定のメニューを順調に消化。練習走行セッションを終えた。
予選
予選前のウォームアップセッションでは、20号車は前日に走行時間をあまり取れなかった木下選手がマシンとコースコンディションの確認を実施。21号車はリペア後のマシンチェックを含めたメニューを消化し、午後の予選に備えた。
予選システムはA ドライバーとB ドライバーのベストタイム合算方式。このRd.5の予選アタックラインナップは20号車がAドライバー:鈴木選手、Bドライバー:木下選手、Cドライバー:砂子選手。21号車はA ドライバー:東風谷選手、Bドライバー眞田選手、Cドライバー高橋選手の編成。
Aドライバー予選
20号車、21号車共に予選スタートと同時にコースイン。計測1周目、2周目と慎重にタイヤを暖め、2周目からアタック開始。20号車の鈴木選手はアタック1周目に1:57.539を記録し5番手。21号車の東風谷選手はアタック2周目に1:58.387を記録し8番手でこの予選を終えた。
B ドライバー予選
このラウンドもアタックスペースを確保する為、21号車の眞田選手が先にコースイン。眞田選手は計測4周目からアタック開始。計測5周目に1:57.277を記録。翌周もアタックを続けたがタイムアップはならず、この予選を7番手、A/B両ドライバーの合算ではクラス6番手で終えた。
20号車の木下選手は計測3周目からアタック開始。1:58.475を記録してこの予選を8番手、A/B 両ドライバーの合算ではクラス7番手でRd.5の予選を終えた。
C/D ドライバー予選
Cドライバー予選はスターティンググリッドに直接影響が無いため、砂子選手はUSEDタイヤのセットアップと決勝ペースでの燃費確認を実施。高橋選手は、マシンとコース確認のメニューを消化してこのセッションを終えた。
決勝
決勝日朝のオートポリス上空は薄曇り。この日からチームに合流した荒選手は、朝のウォームアップ走行セッションを担当。レース想定の燃料とUSEDタイヤの コンディションを確認し、決勝の準備を整えた。
10:45フォーメーションラップ開始。眞田選手のSTP with Studie BMW M4GT4は7番グリッド、荒選手が乗ったSS/YZ Studie BMWは8番グリッドを後にし た。
タイヤウォームアップのため、通常のフォーメーションラップに追加で2周のセ ーフティーカー先導を経て、3周目のコントロールライン通過でレーススタート。 20号車の荒選手は1コーナーで僚友21号車をパス。7番手ポジションで序盤の周回を重ねて行った。
レーススタートから20分弱。予選不参加での決勝出走の特認条件だった、荒選手への10秒間のPITストップペナルティが掲示され、20号車はペナルティストップを実施。戦列に復帰したが、ペナルティ消化中に前に出た下位クラスのマシンに前を塞がれ、1stスティントは我慢の走行を強いられる展開と なった。
スタートから約1時間。チームは荒選手にPIT INを指示。SS/YZ Studie BMWは、タイヤ交換と燃料補給のフルサービスを受け、鈴木選手のドライブでコースに復帰した。
一方の21号車は、眞田選手がポジションを守り切り自身の担当スティントを重ねる。チームは40周目にPIT INをコール。STP with Studie BMW M4GT4もフルサービスを受け、高橋選手のドライブでコースへ向かった。
20号車の2ndスティントは堅調。鈴木選手は2ndスティントスタート時に前方に12台いた下位カテゴリーのマシンすべてをオーバーテイク。その時点の5番手ポジションでルーティンのPITへ向かった。
21号車の高橋選手も自身の担当スティントを確実に走行。20号車と前後してルーティンのPIT に向かうと、フルサ ービスを受けてコースへ復帰した。
3rdスティントは20号車が砂子選手、21号車は東風谷選手が担当。いずれも燃 料タンクほぼギリギリまでコース上にとどまり、確実に担当時間を消化。21号車は一歩先のタイミングでルーティンのPITに向かい、20号車もその後に最後のPITへと向かった。
フルサービスを受けた20号車は荒選手が7番手、21号車は眞田選手が8番手でコースに復帰。荒選手は一時6番手にポジションをあげたものの、最期のPIT作 業で発生したミスに対しPITスルーペナルティが提示されポジションダウン。
SS/YZ Studie BMW は7位、STP with Studie BMW M4GT4は8位でこのレ ースを終えた。