Round 7 :FUJI

BLANCPAIN GT SERIES Asia Rd.7 FUJI SPEED WAY 2018

BMW Team Studieにとって、このFUJI SPEED WAYは文字通りのホームコース。鈴鹿で更に厳しくなった性能調整を乗り越え、勝利を獲得、確実な速さを証明したチームは意気軒昂。昨年までTeam StudieでM6GT3をドライブしていたチームメイトのJorg Muller選手も遙々応援に訪れ、いつにも増して華やいだ雰囲気でレースウィークがスタートした。

FUJI戦の練習走行セッションは、金曜日に45分が2本と土曜日午前中の30分1本のみ。金曜午前のセッション序盤、81号車に軽いトラブルが発生したものの、解消後は全てのセッションでTOPタイムを記録。チームは自信を持って予選に挑んだ。

公式予選1

81号車は砂子選手、82号車は浦田選手が担当。コースオープンと同時に82号車が、続いて81号車がコースインした。浦田選手は計測1周目からアタック。暫定TOP タイムを計測すると、翌周には1分47秒854の好タイムでベストを更新した。一方、アタックのスペースつくる為に計測1周目2周目は流していた砂子選手は、計測3周目にアタック開始。1分47秒2で82号車のタイムを上回りTOPに立つと、続く計測4周目は1分47秒05とタイムを更新。82号車浦田選手もアタックを続行したが、砂子選手の81号車には及ばず、計測2周目のタイムがベスト。81・82号車が1・2ポジションでQ1を終えた。

公式予選2

Q2は81号車が木下選手、82号車はMax選手がドライブ。Max選手はコースオープンと同時コースイン。木下選手はアタックスペースを作る為、1分程度のウェイティングの後、PITを後にした。アウトラップに続く計測1周目、木下選手は暫定TOPの1分47秒09 を記録。続く計測2周目をクーリングラップに充てると、3周目には1分46秒87でベストタイムを更新。ポールポジション獲得を確信したチームは、木下選手にPIT INをコール。木下選手の81号車はTOPタイムでQ2を終えた。一方のMax選手は、計測3周目からアタックを開始。1分48秒899で3番手タイムを記録すると、更に1分48秒48にベストを更新。3番手タイムで予選を終えたが、予選後の再車検で2番手マシンが失格。タイム抹消によってポジションが繰り上げられ、Q2もQ1同様にTeam StudieのM4GT4が1・2ポジションを獲得した。

Rd.7決勝

決勝は81号車がGT4クラスのポールポジション。2番グリッドには82号車が並び、Team Studieの2台がクラス先頭を占め、フォーメーションラップに向かった。セーフティーカーがPITロードへ向かい、レーススタート。
ポールポジションスタートの砂子選手は、スタート時の混乱に巻き込まれる事なくポジション1をキープ。一方の浦田選手は、スタート時に一旦ポジションを4番手まで落とすも、直後に1台をオーバーテイク。5周目には2番手マシンもパスして、1・2体制でレースの前半を消化した。砂子選手・浦田選手ともレースラップのペースが良く、1・2ポジションキープでのPITも見えて来た10周目、82号車にスタート違反のドライブスルーペナルティが下される。浦田選手は翌11周目にペナルティを実施。82号車はこれによってポジションを5位に落とした。
14周目、規定のPIT INを行うPIT ウィンドーがOPEN。チームはまず砂子選手にPIT INをコール。81号車はPITに向かうと、木下選手のドライブでコースに戻った。続けて82号車もPIT IN。浦田選手からマシンを引き継いだMax選手のドライブでコースに復帰した。
PIT後も81号車のレースは堅調。木下選手は前半に砂子選手が積み上げた後続車とのギャップを更に1周毎に2~3秒拡大。2番手以降のマシンを全く寄せ付けず首位を独走すると、そのままチェッカーフラッグを受け、今シーズン2勝目を獲得した。一方の82号車はMax選手のドライブでポジションをキープ。一貫したペースで後半を走りきり、5位完走を果たした。

鈴木康昭 チーム代表兼監督

81号車が見事にポールトゥウィンを果たしました。完璧な勝利でした。
路面温度が非常に高く、タイヤのコントロールがとても難しいレースでしたが、前半を担当した砂子選手がタイヤを労って、木下選手にパス。
個人的に非常に印象的なレースでした。逆に82号車はツキがありませんでした。前半は81号車に迫る勢いでレースを走れましたが、スタートシグナルに関するペナルティでドライブスルーペナルティを受け、順位を落としてしまいました。とは言え、今日のレースでこのサーキットとM4GT4の相性の良さが証明されました。明日は更にもっと良い結果を皆さんにお届け出来るのではと思っています。いつも応援有難うございます。明日のレースにもご期待下さい。

81号車 木下隆之選手

金曜日の走行開始からすべてのセクションでトップタイム記録し、予選を制し、決勝も完璧な勝利でした。こんな完勝のレースは、何年振りだろうか! 後半を担当した僕も、こんなに猛暑の悪コンディションの中、まったくマシンの劣化がなかったことに驚きました。一般的には、タイヤやエンジンがパワーダウンするのにそれがないなんて。ハートの勝利なのです。それは、マシンが優秀だったことに他ならないし、チームが完璧な仕事をした成果だと思います。そもそも、勝利はチームの思いの強さであり、勝ちたいと思う本質的な気持ちの強さだと思う。だからつまり、それは僕らのハートの勝利なのです!

81号車 砂子選手

有難うございます。完璧なレースでした。自分が担当した前半スティントは、タイヤとブレーキの温存を考え、周りの状況を見ながらペースをコントロール。それでいて2番手を十分に引き離すことが出来ましたので、ある意味イージーとも言えるレースでした。しかし、今回の我々の目的は、今日の優勝によって課される明日の15秒のサクセスペナルティを跳ね返し再び勝利する事。良いレースをして結果を出せるように気を引き締めてレース2に臨みます。応援よろしくお願いします。

82号車 浦田健選手

2番手から良いスタートが出来ました。序盤3番手に落ちましたが、5周目にオーバーテイク。砂子選手とランデブー走行も楽しめ、このまま前半をまとめてMax選手に繋げば、1-2フィニッシュかと思いましたが、スタート違反でドライブスルーペナルティ。残念ながら5位完走になってしまいました。81号車は本当におめでとうございます。本当に素晴らしい走りでした。明日も2番手からのスタートです。きっと良い結果を出しますので、応援よろしくお願いします。有難うございました。

82号車 Max Chen選手

本日は応援ありがとうございました。レース1が終わり、82号車は、望んでいた順位には届かず、6位でフィニッシュしました。今回のレースでは不運にもドライブスルーペナルティを受けて、2位から6位になってしまいました。今日は81号車と1−2でフィニッシュしたかったのに、このドライブスルーペナルティの影響が大きく、非常に残念です。

でも、明日も2位からスタートなので、まだポディアムにいくチャンスがあります。できれば81号車と82号車でダブル表彰台を狙いたいです。ありがとうございます、明日もお会いしましょう。